研究概要 |
第二次世界大戦後,日本では水力発電のため多くのコンクリートダムが建設された.これらのダムは建設後すでに40年が経過しているこれらのダムの適切なメンテナンスのためには,ダムの現状を反映した安全性評価法の確立が望まれる安全評価法の構築には,コンクリートの力学的特性を精度よく評価し,内部応力の算定精度を高めることが必要と考えられる.このような背景を基に,ここでは,ダムコンクリートのヤング係数を複合理論によりセメントペーストと骨材のヤング係数より推定する手法を提示した.また,重力式ダムのシミュレーションより,コンクリートの自己収縮を考慮すると表面コンクリートのひび割れ発生確率が上昇することが明らかにされた.
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