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2007 年度 実績報告書

強震および常時微動高密度観測に基づく福井平野の三次元地盤構造の構築と地震動予測

研究課題

研究課題/領域番号 19560472
研究機関福井大学

研究代表者

小嶋 啓介  福井大学, 工学研究科, 准教授 (40205381)

研究分担者 野口 竜也  鳥取大学, 工学部, 助教 (20379655)
キーワードS波速度 / 減衰定数 / 第四紀層構造 / 常時微動 / アレイ観測 / 弘震観測 / 逆解析 / 鯖江
研究概要

断層分布および地盤条件など地震防災上非常に危険な条件が揃っているにもかかわらず,福井平野周辺の地盤構造の解明はほとんど進んでおらず,現在の福井県地震防災計画は,曖昧な地盤モデルに基づく信頼性の低い地震被害予測に基づいて検討されている.本研究では,福井平野に展開した観測サイトの強震観測データ,平野全体で高密度に実施する常時微動の1点3成分ならびにアレイ観測情報に基づいて,各観測点直下の層厚,S波速度および減衰定数の同定を行うとともに,標高,微地形などの既存情報との相関性を利用した地盤統計手法を用いて,観測サイトごとの同定結果を統合して,分解能が高くかつ信頼性が高い福井平野の3次元地盤構造モデルの構築を目的とする.
今年度は,1)福井平野に設置した強震観測データと,昨年度までの成果から得られた観測点直下の推定地盤構造を用い,福井県周辺の岩盤の伝播減衰特性を推定した.2)鯖江断層の活動に伴う地下構造を明らかにするために,断層周辺に多数の測点を取り,常時微動の一点三成分観測ならびにアレイ観測を行い,H/VスペクトルならびにRayleigh波の位相速度を算出するとともに,そのインヴァージョンにより,S波速度構造の推定を行った.上記1)2)の方法で推定された地盤モデルと既存ボーリング,P波反射断面,PS検層などの既存資料との比較を行い,各手法で求められた動的地盤構造が,互いに矛盾がないこと,断層活動に伴うと思われる食違い構造の存在が確認できた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 常時微動観測に基づく敦賀平野のS波速度構造の推定2008

    • 著者名/発表者名
      小嶋啓介, 野口竜也
    • 雑誌名

      自然災害科学 27巻,1号(掲載予定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 計測震度の分析による鳥取県の地盤震動特性2007

    • 著者名/発表者名
      野口竜也, 西原正典, 西田良平
    • 雑誌名

      第29回土木学会地震工学論文集 No.206(CD-ROM)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 福井地震断層周辺における常時微動観測2007

    • 著者名/発表者名
      小嶋啓介, 越野智博
    • 雑誌名

      日本海地域の自然と環境 第14号

      ページ: 47-58

  • [学会発表] 鯖江断層周辺における常時微動観測2007

    • 著者名/発表者名
      小嶋啓介
    • 学会等名
      第26回日本自然災害学会学術講演会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-25
  • [学会発表] 福井地震断層周辺における常時微動観測2007

    • 著者名/発表者名
      小嶋啓介
    • 学会等名
      土木学会第62回年次学術講演会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2007-09-12
  • [学会発表] 強震観測に基づく福井平野の第四紀および第三紀構造の推定2007

    • 著者名/発表者名
      松島祐介, 小嶋啓介
    • 学会等名
      土木学会第62回年次学術講演会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2007-09-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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