• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

自動車-道路面・のベンチュリ交を活用した高速道路トンネルの換気と電力負荷軽減

研究課題

研究課題/領域番号 19560475
研究機関名古屋大学

研究代表者

北川 徹哉  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 准教授 (10287584)

研究分担者 E Dragomirescu  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 研究員 (80377093)
キーワード圧力 / 自動車 / トンネル / 換気設備 / 電力負荷 / 省エネルギー / 環境負荷
研究概要

本研究の目的は,高速道路トンネルの換気ファンの電力消費を軽減するための新しい手法を開発することである.自動車が高速で走行する際に生じる自動車-道路面間の強い負圧を利用し,トンネル内の道路面に設けた外気吸気孔を経由してトンネル内へ外気を吸引させ,その代替として換気ファンの稼働率を下げることが狙いである.この手法を適用した揚合に,トンネル内に吸入される外気の量がトンネル換気の補助として寄与する度合いを調べ,最終的には本手法によるトンネル換気の補助効果を電力に換算し,既設の換気ファンの稼動率・電力負荷をどの程度軽減できるのかを定量的に明らかにする.以上の研究目的を達成するために,本年度においては,研究実施計画に従って,高速で自動車が通過する際の道路面上に作用する圧力変動を屋外実験により計測した.大きさが異なる3種類の自動車を用いて,道路面上に配置した圧力センサーの上を70〜120km/hの車速で繰り返し通過させ,圧力変動の時刻歴を逐一測定した.得られた圧力変動の車速や地上高,車長との相関を調べ,その特性を明らかにした.さらに,この圧力変動のモデルを周波数領域において作成し,圧力変動の時刻歴を自在に作成できるようにした.本モデルにより作成された圧力変動の時刻歴データは,屋外実験により計測された波形と整合し,実際の現象を高精度で模擬できることを示した.この圧力変動モデルは次年度の研究計画として実施予定の数値流体解析による外気吸入シミュレーションに用いる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Flow-force relationship for two staggered circular cylinders with low angle of incidence2008

    • 著者名/発表者名
      H. Kim, W. Liu, T. Kitagawa and E. Dragomirescu
    • 雑誌名

      構造工学論文集 54

      ページ: 411-419

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自動車励起ガストエネルギーを利用した発電の試み2007

    • 著者名/発表者名
      北川徹哉, 嶋澤善大
    • 雑誌名

      日本風工学会論文集 32

      ページ: 87-92

    • 査読あり
  • [学会発表] 主流に対して迎角を有する2円柱の揚力に関する数値流体解析2008

    • 著者名/発表者名
      劉文, 北川徹哉, Dragomirescu Elena
    • 学会等名
      平成19年度土木学会中部支部研究発表会概要集
    • 発表場所
      金沢大学
    • 年月日
      2008-03-07
  • [学会発表] ウェイクギャロッピングのALEシミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      溝口卓弥, 北川徹哉, Dragomirescu Elena
    • 学会等名
      平成19年度土木学会中部支部研究発表会概要集
    • 発表場所
      金沢大学
    • 年月日
      2008-03-07
  • [学会発表] 迎角を有する2円柱における後流側円柱の平均揚力のスイッチングに関するCFD2007

    • 著者名/発表者名
      北川徹哉, 劉文, Dragomirescu Elena
    • 学会等名
      土木学会第62回年次学術講演会講演概要集
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2007-09-13

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi