研究課題/領域番号 |
19560485
|
研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
神山 眞 東北工業大学, 工学部, 教授 (50085461)
|
研究分担者 |
松川 忠司 東北工業大学, 工学部, 助手 (00165789)
中村 晋 日本大学, 工学部, 教授 (40307806)
|
キーワード | 地震 / P-S変換波 / ローカルサイト / アレー強震観測 / 2004新潟県中越地震 / 地震動アニメーション / 微動SPARC法 / 平均S波速度 |
研究概要 |
20観測ステーションの地震動データをリアルタイムに自動回収するSmall-Titanという東北工業大学のアレー強震観測システムを継続的に運営するとともに、これまでの10年におよぶ観測による地震動データを改めて整理した。また、K-NETなど他の機関の観測データとの連携をとるべく、地震動データ、関連地盤データを収集した。このデータ収集整理の作業で、関連するデータとして2004年新潟県中越地震と2007年新潟県中越沖地震の震源近傍における貴重な強震記録を処理した。この中で加速度、速度、変位における地震動の空間-時間変動をアニメーション解析して、震源特性とローカルサイトの相互作用を検討した。 不整形地盤も含めて三次元地盤の各種の応答計算が可能な解析コードの高度化をこれまで開発している擬似スペクトル法により進めた。本年度は実地盤への適用の前に各種のモデル地盤への適用により解析コードの完全性確立に焦点を合わせた。このなかで、P,SV波、SH波などの実体波が斜め下方から平面波として入射する地震応答の解析コードの完成をはかった。また、平行して、P-S変換波の発生理論の理論解析を各種の想定地盤構造で実行して、数値解析との間に整合性が存在することを確認した。 各種展開距離による微動SPAC法をSmall-Titanの代表的な1観測点に絞って実行した。これは研究協力者の弘前大学理工学部の片岡俊一氏から技術援助を受けて行われた。ここで得られたSPAC法による各観測点の地盤における平均S波速度は地震観測による観測点増幅度と強い相関があることが明らかとなった。
|