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2008 年度 実績報告書

スロッシングと液状化を考慮したタンク基礎の安定性評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19560492
研究機関日本大学

研究代表者

仙頭 紀明  日本大学, 工学部, 助教 (40333835)

キーワード液状化 / スロッシング / タンク / 沈下 / K値 / 中空ねじりせん断試験 / 有効応力解析 / 遠心載荷実験
研究概要

中空ねじり試験装置を用いてタンク直下地盤の応力状態を模擬し,異方圧密応力状態における繰返しせん断実験を非排水条件で実施した.継続時間が異なる2種類を入力地震波とし,最大せん断応力比を0.2に調整し,側圧係数K値は0.4および0.8とした。入力波の違いを比較すると継続時間が長い波は繰返しせん断回数が多いため3倍以上の軸ひずみが発生した。K値の違いとしては、軸ひずみの発生傾向、発生量に違いがみられ, K値が0.8の方が大きな軸ひずみが発生し,軸ひずみの最大値はK値0.8のケースで約15%の軸ひずみが発生した.
一方タンクー地盤モデルの有効応力解析を実施した.19年度に実施したタンク-地盤モデルの遠心模型実験の実験断面について解析を行った結果,実験結果の方が解析結果よりも大きな沈下が生じる傾向はあるものの,概ね沈下挙動を表現できた.また,地震中のタンク下のK値の変化を調べた結果,初期は0.2〜0.4程度あったものが0.6〜0.8程度まで上昇し,上載圧が小さいタンクではほぼ1に近くなることがわかった.
さらにスロッシングを考慮したタンクー地盤モデルの遠心模型実験を行った.スロッシングが発生しない剛体タンクモデルとタンク内に液体を満たしたタンクモデルを並べて設置して実験を実施し,両者の沈下挙動について比較を行った.その結果,相対密度が55%の緩い地盤に設置したタンクはスロッシングが発生したケースでは約150cm,剛体タンクは約115cmで両者に約35cmの差が生じた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 液状化によるタンク基礎の沈下に及ぼす地震動継続時間の影響2008

    • 著者名/発表者名
      樋口俊一, 樺沢祐樹, 仙頭紀明, 渦岡良介, 風間基樹
    • 学会等名
      第43回地盤工学研究発表会
    • 年月日
      20080000
  • [学会発表] 液状化に伴うタンク基礎の沈下に関する室内要素実験2008

    • 著者名/発表者名
      仙頭紀明, 樋口俊一, 高橋啓久, 風間基樹, 渦岡良介
    • 学会等名
      第43回地盤工学研究発表会
    • 年月日
      20080000

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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