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2008 年度 実績報告書

地盤の不安定流動の開始・停止条件のメカニズムとその構成モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560495
研究機関東北学院大学

研究代表者

飛田 善雄  東北学院大学, 工学部, 教授 (40124606)

キーワード液状化現象 / 砂の弾塑性モデル / ダイレイタンシー / 流動現象 / 安息角の実験 / 再液状化 / クイックサンド / 砂の構造
研究概要

平成20年度においては,不安定挙動を表現するための弾塑性モデルの検証と流動メカニズムに対する実験を中心に研究を進めた。
弾塑性モデルとしては,状態変数を用いて密度・高速圧依存性を表現するモデルの様々な経路における挙動,安定性,異方性の影響等について,検証を行った。その結果,不安定挙動の再現を可能とするモデルであることが確認できた。また,このモデルを不飽和状態の土や特殊土の挙動の再現に用いることの可能性についても検討した。このモデルについては,繰返し載荷時,初期異方性,応力誘導異方性を取り入れた汎用性の高いモデルとし,安定的な挙動ばかりでなく,不安定なひずみ軟化挙動への適用性が高いことを確認した。
流動メカニズムについては,豊浦標準砂,珪砂,丸棒等を利用して,安息角の実験,ホッパーの流動試験を行い,密度が比較的高い粒状体の流れにおいては,粒子間力を効率的に伝達する柱構造の発生と消滅が流れの特性を支配し,発生が卓越する条件では,流動する速度が著しく減少することを確認した。
液状化後の砂の堆積構造が必ずしも密な状態ではないことを考慮して,水中を落下させた砂と上向き浸透流によりクイックサンドを生じ,堆積構造を一端壊した砂の両者について,小型ベーン試験を行い,後者においては,模擬地盤の全体の密度は増加するものの,抵抗が小さい層が存在することを実験により確認した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 密度と拘束圧依存性を考慮した砂の構成モデルの検証2008

    • 著者名/発表者名
      飛田善雄, 三塚保法, 山口晶, 吉田望
    • 雑誌名

      土木学会応用力学論文集 11

      ページ: 411-422

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地震時の地盤の流動メカニズムと流動量の定量的評価2008

    • 著者名/発表者名
      山口晶, 奥平喜広, 佐藤由惟, 吉田望, 飛田善雄
    • 雑誌名

      東北学院大学工学部研究報告 42

      ページ: 35-40

    • 査読あり
  • [学会発表] 密度・拘束圧依存性を考慮した二重硬化モデルの適用性2009

    • 著者名/発表者名
      薄井良平, 三塚保法, 永野友基, 飛田善雄, 山口 晶
    • 学会等名
      土木学会東北支部技術研究発表会
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-03-06
  • [学会発表] 粒状体の安息角と流動に関する基礎的実験2009

    • 著者名/発表者名
      蜂谷菜穂子, 菊池剛志, 飛田善雄, 山口 晶, 吉田 望
    • 学会等名
      土木学会東北支部技術研究発表会
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-03-06
  • [図書] 土の弾塑性構成モデル : 地盤工学・基礎理論シリーズ32009

    • 著者名/発表者名
      編集委員会飛田(委員長), 他10名
    • 総ページ数
      253
    • 出版者
      発行 : 地盤工学会(発売元 : 丸善株式会社)
  • [備考]

    • URL

      http://www.tohoku-gakuin.ac.jp/gakubu/kougaku/dbs10-08.shtml

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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