研究課題/領域番号 |
19560510
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
細山田 得三 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (70262475)
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研究分担者 |
岩橋 政宏 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (30251854)
田安 正茂 福井高等工業専門学校, 助教 (60353273)
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キーワード | 数値計算 / 画像処理 / 河川災害 / 防災 / 洪水 |
研究概要 |
平成19年度(初年度)においては、河川における水位抽出のためのアルゴリズムを現場に設置したカメラに応用した。この結果、水位を自動で計測しかつその情報を送信する手法について実地に検証を行った。洪水氾濫計算については、並列処理による高速化の検討を行い、並列化による高速化の効率が予想とほぼ同程度であることが分かった。また、洪水氾濫計算の高度化のため、土砂の輸送を洪水氾濫計算に付加する手法を検討し、実河川に適用した。特に洪水頻発地帯と言える、ミャンマーの中小都市河川を対象とした検討を行い、河川流からの土砂の供給、河床や平地の地盤からの土砂の生成(resuspension)や土砂の沈降(deposition)による地形変化も含めて計算を行った。この結果は本学大学院生の修士論文として公表を行った。さらに平成16年度に発生した新潟中越地区(刈谷田川)の洪水氾濫にも適用し、その妥当性について検討を行った。洪水による土砂の輸送はボランティア活動等の初動で必ず重要な位置づけとなることが確認されている。また、本システムの有効性を検討するために平成20年度には都市河川の周辺での住民アンケート調査を実施する予定であり、そのために必要なアンケートの構造や実施方法等を専門家と相談して検討を行った。
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