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2008 年度 実績報告書

洪水氾濫計算とインテリジェント画像処理を融合した洪水時の住民避難システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19560510
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

細山田 得三  長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (70262475)

研究分担者 岩橋 政宏  長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (30251854)
田安 正茂  福井工業高等専門学校, 助教 (60353273)
キーワード数値計算 / 画像処理 / 河川災害 / 防災 / 洪水
研究概要

都市域において地球温暖化に起因すると思われる水害の危険性は増加していると考えられる。その対策として河川改修などのハード面の他に情報技術によるソフト的な対策が重要である。災害をソフト面で捉える場合、1.数値シミュレーション技法の発展、2.河川のリアルタイムモニタリングシステムの開発、3.現地への通報とそれに対する市民自身による対応、の3つが挙げられる。これらに対応して本研究では、洪水氾濫シミュレーションの高度化として堤防の崩壊過程を考慮できる計算技法を新しく提案した。このモデルは河川水位が上昇して堤防天端上を越水した場合、それに応じて堤防上から浸食が進行し堤防の破壊に至るというモデルある。これを新潟福島豪雨災害(平成16年)の刈谷田川に適用して妥当性を検討した。また、河川水の上昇をリアルタイムにモニタリングできる画像処理システムを開発した。これは太陽光の自然エネルギーを利用した自立式インテリジェント画像処理システムであり、安価でランニングコストが安く、試験的にパイロット的に中越地区の中小都市河川に設置した。住民の避難行動の解析にはマルチエージェントシミュレータを用いて避難状況を視覚的に表現することを試みた。平成16年の福井豪雨時を対象として災害時の人間の避難行動についてシミュレーションを行った。このときの入力条件としては河川の氾濫シミュレーションの結果を用い、これをマルチエージェントシミュレータへ反映させた.この結果破堤の30分前に避難行動を起こすことができれば,災害による人的被害は減少する結果が得られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 沿岸海域における流出重油の実態とその広がりに関する数値計算法-1997年ナホトカ号重油流出事故を対象にして2008

    • 著者名/発表者名
      細山田得三, 犬飼直之
    • 雑誌名

      マリンエンジニアリング学会誌 Vol. 43

      ページ: 95-100

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 海岸地形に依存した離岸流の発生機構の基礎的数値実験2008

    • 著者名/発表者名
      細山田得三, 大橋俊樹
    • 雑誌名

      海岸工学論文集 55巻(掲載決定印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 不規則波によるフィルター層を有する海浜断面の可逆性から見た安全性について2008

    • 著者名/発表者名
      辻本剛三, 細山田得三, 柿木哲哉, 宇野宏司
    • 雑誌名

      海岸工学論文集 55巻(掲載決定印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 新潟県中越沖地震における津波に関する避難状況などの聞き取り調査2008

    • 著者名/発表者名
      犬飼直之, 杉本高志, Alwafi Pujiraharjo, 細山田得三
    • 学会等名
      海洋開発論文集
    • 発表場所
      倉敷市芸文館
    • 年月日
      2008-07-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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