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2008 年度 実績報告書

河川表流水・伏流水の交換に伴う水温・水質環境改善機能の評価

研究課題

研究課題/領域番号 19560518
研究機関大同工業大学

研究代表者

鷲見 哲也  大同工業大学, 工学部, 准教授 (50303673)

キーワード砂州伏流水 / 水温安定性 / 河床鉛直水交換 / わんど / たまり
研究概要

礫床急勾配河川の特徴を持つ天竜川において
(1)河道表流水と周辺砂州伏流水との水平方向の水交換現象が,河川表流水の水温を安定化・不安定化させる作用を評価する現地観測
(2)河床下の伏流水と,河川表流水との鉛直水交換現象に関する現地観測を行う一方で,砂河川の木津川では
(3)砂州浸透伏流水が,一時水域である「わんど」や「たまり」の水温環境を安定化させる影響とその機構に関する現地観測を実施した,具体的には以下のような知見を得た.
(1)水温安定化・不安的化機構の解明:
天竜川左岸9km砂州のある伏流流動の縦断線に沿った4地点において,浸透現象の把握を昨年に続いて行った.その結果,砂州の伏流水までの不飽稲層厚が50cmより浅い状態では,夏季には伏流水の水温を不安定化させ,それより厚い状態では夏には冷却,冬には加熱して水温を安定化させ,河川水へ復帰させることがより明らかになった一方で,流入側河床での,微細粒子による目詰まりが浸透交換に大きく影響することが明らかになった.
(2)河床鉛直水交換現象の把握:
天竜川河道内で分派した小水路部の河床において,差圧マノメータを利用した,鉛直水交換現象の把握を行い,瀬上流部において強い浸透,瀬の直下流部で.強い湧き上がりがあることを明確に示した.
(3)わんど・たまりの,伏流水水交換に伴う水温安定現象:
周辺伏流水位分布,水温・水位観測データにより,砂州下流部に存在するわんどやたまりの水温環境は,周辺砂州伏流水の安定した温度環境の大きく影響を受けていることが明らかになった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 河道内に定着した植生の生育環境に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      光部昭彦, 鷲見哲也
    • 学会等名
      平成20年度土木学会全国大会研究発表会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2008-09-12
  • [学会発表] 天竜川砂州の伏流水流動と温度環境及び水質に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      光部昭彦, 山門隆史, 鷲見哲也
    • 学会等名
      平成20年度土木学会全国大会研究発表会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2008-09-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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