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2007 年度 実績報告書

海面上昇を考慮した総合的沿岸城管理にる研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560520
研究機関九州共立大学

研究代表者

小島 治幸  九州共立大学, 工学部, 教授 (20150485)

研究分担者 焉 曙光  九州共立大学, 工学部, 助手 (50368867)
キーワード海面上昇 / 沿岸域管理 / 高潮数値計算 / 地理情報システム(GIS) / 沿岸域人工系システム / 干潟環境 / VOF法 / 越波量
研究概要

本研究は,海面上昇による沿岸災害に対する危険度や自然環境への影響を明らかにして,それに対する適応策を考慮した総合的沿岸域管理制度のメニューを提案することを目的としており,平成19年度は以下の研究成果があった。
1.海面上昇により高潮災害が増大することが最も危惧されることから,周防灘を対象とした高潮数値計算および波浪変形計算モデルを開発し,観測値と比較して数値計算結果の検証を行った。また,モデル台風を決めるために,周防灘沿岸において高潮を発生させた既存台風の経路と規模に関してデータ収集を行い,モデル台風のパラメターを作成した。さらに,海面上昇のシナリオに対応する水位上昇量の検討を行った。
2.沿岸域における人工システムの代表的として港湾と埋立地の海岸形態を対象として,海面上昇と適応策のシナリオに対する危険度の変化を検討するために,護岸を超える波の水量(越波量)を算定することが必要不可欠である。そのため不規則波を取り扱えるVOF法による越波数値モデルを開発した。
3.自然環境に関しては,干潟海岸に対する海面上昇の影響を明らかにするため絶滅危惧種であるカブトガニの幼生を指標種として,その生息環境の物理、化学的特性に関する現地調査を曽根干潟で行った。その結果から,地盤高や底質の粒度組成,化学的特性に対するカブトガニ幼生の生息分布を調べた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 曽根干潟におけるカブトガニ幼生生息環境の物理特性に関する基礎的研究2007

    • 著者名/発表者名
      原 喜則
    • 雑誌名

      土木学会海洋開発論文集 23

      ページ: 447-452

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Study on development of 2D and 3D numerical wave tank2007

    • 著者名/発表者名
      ? 曙光
    • 雑誌名

      Proc.4th Int.conf.on Asia and Pacific Coasts

      ページ: 358-369

    • 査読あり
  • [学会発表] 曽根干潟におけるカブトガニ幼生の生息環境について2008

    • 著者名/発表者名
      上原 達矢
    • 学会等名
      平成19年度土木学会西部支部研究発表会
    • 発表場所
      長崎大学工学部
    • 年月日
      2008-03-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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