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2007 年度 実績報告書

Unscentedフィルター手法によるフィードバック交通制御システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560527
研究機関北海道大学

研究代表者

中辻 隆  北海道大学, 大学院・公共政策学連携研究部, 教授 (60123949)

研究分担者 鈴木 宏典  日本工業大学, 工学部, 講師 (20426258)
キーワード交通渋滞 / フィードバック / カルマンフィルター / Unscented / 交通制御
研究概要

1)Unscentedフィルタの基本特性に関して
高速道路における単路区間を対象として両Unscentedフィルタの基本特性に関する分析を行った。従来用いられてきた拡張カルマンフィルタも含め、Unscentedフィルタの適用性を、高速道路における交通需要、交通状態、およびパラメータ推定問題を対象として検討を行った。
2)車両感知器データとプローブデータとの融合的利用に関して
高速道路における単路区間を対象としてUnscentedフィルタに取り込む手法に関し、シミュレーションによって作成された仮想データを想定し、ETCデータなど新しい型のプローブデータの従来型の計測データに組み込むためのモデル化を行い統合利用の確立を行った。また、交通需要と交通状態推定の各問題において、ETC車やプローブ車の混入率やサンプリングレートが推定精度に及ぼす影響について定量的な分析を行った。
3)交通需要、交通状態、およびモデルパラメータの推定法に関して
Unscentedフィルタを用いた交通需要や交通状態の推定に関し、先ず個々の推定法の確立を図った。すなわち、高速道路の単路部を対象として、追従型のミクロモデル、あるいは流体式に基づくマクロモデルによる定式化を行うとともに、数値解析を行いともに所要の推定精度が得られていることを確認した。具体的には、自由流だけでなく渋滞時にも、OD交通量や交通密度が所要の精度でリアルタイム推定が可能であることを検証した。また、これらの結果は初期値の依存性が少なく実務上好ましいことも確認した。しかしながら、これらの同時推定に関しては、未知数の急増に対応するための新たな課題が浮上したために定式化に定式化のみに留まり、次年度以降に解決が残された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 非集計ロジットによる経路選択モデルを内在したOD交通需要・交通状態の動的推定に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      上出 祐次, 中辻 隆
    • 雑誌名

      土木学会北海道支部論文報告集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] ミクロ交通流モデルを組み込んだOD交通量の動的推定に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      近藤竜平、中辻 隆、Rattaphol PUEBOOBPAPHAN、鈴木宏典
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] GAを用いたOD交通量の逆推定における演算効率性2007

    • 著者名/発表者名
      秋谷真、中辻隆、鈴木宏典:
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 (CD-ROM)

  • [学会発表] Asymptotic Stability and Vehicle Safety in the Dynamic Car-Following Platoon2008

    • 著者名/発表者名
      Mitsuru Tanaka, Takashi Nakatsuji
    • 学会等名
      87th Annual meeting of Transportation Research Board
    • 発表場所
      Hilton Hotel, Washington DC, USA
    • 年月日
      2008-01-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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