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2008 年度 実績報告書

移動意図と認知環境制約を導入したモビリティの測定とマネジメント手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560532
研究機関山梨大学

研究代表者

佐々木 邦明  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (30242837)

研究分担者 西井 和夫  流通科学大学, 情報学部, 教授 (80115906)
石井 信行  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (50262035)
キーワードワークショップ / テキストマイニング / 情報フィードバック / アクティビティダイアリ調査 / 生活満足度 / プローブ調査
研究概要

平成20年度は
1)モビリティマネジメントを前提としたワークショップ(以下WS)を対象として,議論の内容と意識変化の関係性の分析(平成19年度からの継続)
2)自動車の走行状態測定装置からの情報フィードバックによる意識変化の分析
3)中山間地の集落の全住民を対象とした生活制約と意識の分析を実施した.
これまでの分析で明らかになったことを以下にまとめる.
1)WSの開催による認知環境の変化は,WSを開催した際に同一テーマでグループ訳を行ったが,グループによって効果が異なっていた.このことからワークショップの議論内容をテキストマイニングし,議論の内容の違いを視覚的に明らかにした.モビリティマネジメントの際に実施されることの多いワークショップは議論の内容によって影響されることが明らかにした.
2)自動車の走行状態測定のフィードバックはモビリティマネジメントでのTFPと同じ効果があることが期待され,それによる環境意識の変化と行動(運転スタイル)の変化を測定した.この研究からはリアルタイムフィードバックは環境意識にはそれほど働かず,ゲーム的な感覚が働くようであることが指摘された.そのため目標などの設定が効果的と考えられる.また,急発進等の燃費悪化要因に対しては警告音などの不快な音が効果を高めることがわかった.
3)中山間地の集落の全世帯の全構成員に対してアクティビティ調査を行い,生活の実態と交通の利用状況および生活の満足度調査を行った.プローブパーソン調査を行う予定であったが,利用方法の理解が困難であったため紙で実施した.この研究からは中山間地では自動車による送迎が公共交通への代替可能性を高いことが指摘された.
以上より,認知的な環境制約および移動意図の特性が明らかになり,効率的にモビリティマネジメントの実施を行うための基礎的な情報を示すことができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ワークショップにおける討議内容の数値化と視覚化の試み2008

    • 著者名/発表者名
      丸石浩一, 佐々木邦明
    • 雑誌名

      上木計画学研究講演集 38(CD-ROM)

  • [雑誌論文] 交通サービスの認知プロセスとモデル化の可能性2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木邦明
    • 雑誌名

      土木計画学研究講演集 37(CD-ROM)

  • [学会発表] 公共交通まちづくりワークショップにおける議論と意識変化の関係について2008

    • 著者名/発表者名
      丸石浩一, 佐々木邦明, 廣田健久, 中沢延夫
    • 学会等名
      日本モビリティマネジメント会議
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2008-07-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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