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2009 年度 実績報告書

不完全自由化環境下の国際航空市場における政策分析手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560545
研究機関東京大学

研究代表者

石倉 智樹  東京大学, 大学院・工学研究科, 特任講師 (30356050)

研究分担者 竹林 幹雄  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80236497)
キーワードネットワーク均衡 / 国際航空輸送 / 政策効果分析
研究概要

本研究課題は,空港容量制約と路線設定制約を考慮した航空ネットワーク市場分析モデルを構築し,主に極東アジアを適用対象事例として,将来考えられる政策オプションについてのシミュレーション分析を行うことを目的とする.
当該年度は,前年度までにおいて検討した政策分析シナリオについて,本研究で構築した分析手法を適用し政策シナリオ分析を行い,その効果について評価を行った.評価の視点としては,第一に,諸政策によって,エアライン毎航空路線毎の航空需要・運賃・運航頻度に及ぶ影響を推定した.さらに,これらの変化量を基に,航空市場における消費者余剰を計測し,政策効果を推定した.具体的には,羽田空港の再拡張に伴う,国際定期航空路線の乗り入れによって,東アジアにおける航空市場に及ぼされる影響を分析した.
分析の結果,ソウルをはじめとする近距離地点においては,羽田空港の国際路線への容量割当量によって国際航空市場に及ぶ影響が敏感に反応することが示された.また,海外のどの都市を就航地として認可するか,そのパターンによって,他都市における空港の需要や就航便数へ及ぶ影響が変化することを,定量的に示した.本研究の成果は,新たな航空市場分析手法の構築という学術的成果ばかりではなく,現在実務的な政策課題となっている,羽田空港における国際航空政策のあり方についそも,種々の政策代替案によって予想されうる効果を詳細に推定することを通じて,政策支援としての実務的貢献を果たしている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of Asian Airports as Gateway : Application of Network Equilibrium M〓2010

    • 著者名/発表者名
      Mikio Takebayashi
    • 雑誌名

      Pacific Economic Review (掲載決定, 印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 複数空港地域における航空旅客の空港選択に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      山下良久, 井上真志, 早崎詩生, 石倉智樹
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 vol39(CD-ROM)

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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