研究概要 |
超高濃度嫌気性消化では消化汚泥の不均一性が高く,これが消化速度の低下に寄与している可能性が懸念されている。本研究においては,超高濃度嫌気性消化に特徴的な極低含水率の有機固形物原料を投入し、無撹拌,低速撹拌および高速撹拌による35℃ の中温消化実験を行い,消化汚泥の撹拌がバイオガスの生成に及ぼす影響について検討した。 高速撹拌では無撹拌よりもADM1で導かれるガス生成曲線に近づく結果が得られた。 超高濃度嫌気性消化にあたっては,内容物を均一化する処理によって,より多くのエネルギーを高速に回収できることが明らかとなった。 励起-蛍光画像による反応槽内メタン生成細菌の不均一性に関する新しい解析手法として、励起蛍光マトリックスによる分析が、湿式および乾式の発酵槽内部における有機物分解の挙動を解析する上で、迅速かつ有用な手段である可能性が示された
|