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2007 年度 実績報告書

下水の臭素消毒における微生物および消毒副生成物のリスク評価

研究課題

研究課題/領域番号 19560551
研究機関金沢工業大学

研究代表者

土佐 光司  金沢工業大学, 環境・建築学部, 准教授 (00237083)

キーワード上下水道 / 清毒 / リスク評価
研究概要

消毒剤の残留性については,0.5mgBr/L,1mgBr/L,および,1.5mgBr/L以外の消毒条件で,消毒剤注入直後である消毒時間0分以降,残留濃度が減少した。一方,消毒条件0.5mgBr/L,1mgBr/L,および,1.5mgBr/Lでは,消毒時間0分より10分のほうが,残留濃度が増加した。そして,一定時間経過すると,残留濃度が減少した。8mgCl/L以外の消毒条件は,24時間以内に残留濃度が1mgCl/L(1mgBr/L)以下まで減少した。8mgCl/L以外の消毒条件は,24時間以内に残留濃度が1mgCl/L(1mgBr/L)以下まで減少した。
消毒効果については,塩素消毒において,消毒条件1mgC1/Lでは,消毒時間30分経っても,水質汚濁防止法で定められている放流水中の大腸菌群数3000CFU/mL以下にはならなかった。他の消毒条件では,2mgCl/Lでは15分以内,4mgCl/Lでは7分以内,ならびに,10mgCl/Lでは3分以内にそれぞれ3000CFU/mL以下となった。また,臭素消毒では,2mgBr/Lでは3分以内に,4mgBr/Lでは2分以内に,ならびに,10mgBr/Lでは,1分以内に大腸菌群数3000CFU/mL以下となった。
臭素消毒は,消毒条件が低濃度でも,消毒副生成物が検出された。また,塩素消毒も同様に,低濃度から消毒副生成物が検出された。臭素消毒の場合,消毒条件が高濃度になるにつれ,消毒副生成物の検出量は,塩素消毒よりも高濃度になった。塩素消毒,臭素消毒ともに,消毒剤の残留性があった。臭素消毒の消毒効果は,塩素消毒よりもあった。しかも,比較的短時間で大腸菌群を減少させることができた。消毒条件が2mgBr/L以下の場合,大腸菌群の不活化が見られなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 浄化槽と微生物リスク管理-安全で快適な水環境のために-XII水処理システムにおけるリスク管理2007

    • 著者名/発表者名
      土佐光司
    • 雑誌名

      浄化槽 373

      ページ: 39-42

  • [学会発表] 臭素系消毒剤BCDMHの排水消毒効果に関する基礎的検討2008

    • 著者名/発表者名
      土佐光司
    • 学会等名
      第42回日本水環境学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-03-20
  • [学会発表] 水中の一般細菌および従属栄養細菌の培養時間に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      土佐光司
    • 学会等名
      土木学会第62回年次学術講演会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2007-09-14
  • [図書] 紫外線照射 -水の消毒への適用性-2008

    • 著者名/発表者名
      平田強
    • 総ページ数
      87-110
    • 出版者
      技報堂出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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