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本研究で開発する「学校屋内運動場の耐震性能診断システム」は、鉄筋コンクリート(RC)または鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)の柱の上に鉄骨の骨組(形状は任意)が載っている形の屋内運動場骨組を、鉄骨柱脚のベースプレートの半剛接性と限界曲げモーメントおよび基礎の限界転倒モーメントを常に監視しながら、その力学的挙動を骨組の崩壊状態まで追跡できる性能を有するソフトウェア・システムである。
本ソフトウェアの解析コードは、既に鉄筋コンクリート(RC)部材および鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)部材にも使用できるように拡張されているが、その精度の検証は必ずしも十分ではない。そこで、平成15年度に実施した炭素繊維補強RC梁の4点曲げ単調載荷実験および既往のRC長柱の座屈に関する実験的研究に対応する解析を行い、その荷重〜変形関係と荷重〜ひずみ関係について本解析コードの精度を検証した。その結果、完全弾塑性形のコンクリートの応力ひずみ関係を用いた場合でも、RC部材の弾塑性曲げ挙動を実用的に十分な精度で解析できることを確認した。
さらに、来年度実施するSRCはりの曲げ実験について、筋量の異なるSRCはり5体(鉄筋量4種類)を製作するとともに、シリンダー圧縮試験から得られる材料定数からコンクリートの構成式を導出する手順をさまざまに変えて対応する解析を行い、「繊維化塑性関節法」に基づく解析コードでの解析に最も適合する構成式を構築した。
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