研究課題/領域番号 |
19560599
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
尾島 俊雄 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20063670)
|
研究分担者 |
高橋 信之 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80257203)
増田 幸宏 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (10398935)
|
キーワード | 風環境 / ヒートアイランド / 自然資本 / 風の道 / 実測調査 / 実測調査 |
研究概要 |
研究室では、国土交通省総合技術開発プロジェクトの一環として、国土技術政策総合研究所と共同研究を行っており、ヒートアイランド現象を定量的に把握し、現象の再現やヒートアイランド対策効果を予測できる実用的なシミュレーション技術を開発することを目的とし、世界最速レベルのスーパーコンピューターである地球シミュレーターで用いているシミュレーション技術をパーソナルコンピューターに適用する技術開発に取り組んでいる。本申請研究においては、開発されたシミュレーション要素技術を活用し、実際にヒートアイランド現象の影響が懸念される都市においてシミュレーション解析を行い対象地域におけるヒートアイランド現象の特性を把握し、ヒートアイランド対策の効果を分析する。同時に、実測調査や風洞実験の結果とシミュレーション結果を比較することでシミュレーション技術の改良を行う。 今年度の研究においては、パソコンレベルで実施できる高精度のシミュレーション技術の開発と、行政における実際の環境政策との連携方策について研究を進めた。要素技術開発については、早稲田大学、国土交通省国土技術政策総合研究所、独立行政法人建築研究所の共同研究体制により研究を進めている。行政における実際の環境政策との連携方策については、東京都千代田区(環境推進課)との共同研究体制により研究を進め、施策立案や重点対策地域選定への反映を念頭に検討を進めた。研究概要は下記である。 ●実測値、地球シミュレータとの比較で数値シミュレーションソフト(KappaES)の精度を確認する。 ●最終的に、自治体でヒートアイランド対策・まちづくりの意思決定の支援・補助ツールとして本ソフトを実用化するために、対策モデルを用いて対策効果を確認することが可能であるかどうかを検証し、技術確認及びケーススタディを積み上げることを目的とする。
|