研究課題/領域番号 |
19560622
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
坂井 猛 九州大学, 新キャンパス計画推進室, 教授 (30253496)
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研究分担者 |
小篠 隆生 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00250473)
鶴崎 直樹 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (20264096)
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キーワード | オープンスペース / 広場 / 滞留 / 歩行者 / 空間構成 / 都市 / 行為 / 着座 |
研究概要 |
本研究は、国内外の大学キャンパス等の広場における若年層の滞留行為に着目したコミュニケーションの実態を把握することにより、日本の大学キャンパス等の広場における滞留行為の特徴を明らかにすることを目的としている。これまで、米国ユタ大学、インドネシア・ハサヌディン大学、韓国ハーニャン大学校、日本九州大学等における調査結果から、滞留グループ数や滞留時間、頻度の多い滞留場所、形態の特徴を比較し、広場等のコミュニケーションスペースにおける空間の構成手法に関する知見を得た。 今年度は、進行中のプロジェクトである九州大学伊都キャンパスにおけるキャンパスモールを対象として、得られた知見にもとづく実証実験を行った。その手順は、(1)調査分析の成果による整備手法、方針の仮定、(2)関係者へのヒアリング、(3)着座配置に関する構成モデル式の構築、(3)整備手法、方針仮定に基づく構成案の作成、代替案の検討、(4)移動可能な椅子、テーブル等を用いた交流空間の仮設実験、(5)2007年度の調査方法に準じた利用者の実態調査実験、(5)調査結果の分析と考察である。 滞留者を目的変数とする着座配置空間に関する空間構成モデル式(重回帰式)の構築と配置実験によって、滞留の発生しやすい広場と発生しにくい広場のタイプ別に、着座装置の増設によって滞留に変化のおきる様子の予測とその検証を行った。また、滞留の発生には、植栽、飲食店、動線付近への着座装置の配置が有効であること等を確認した。
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