研究課題/領域番号 |
19560628
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
中城 康彦 明海大学, 不動産学部, 教授 (30286009)
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研究分担者 |
齊藤 広子 明海大学, 不動産学部, 教授 (10257529)
安藤 正雄 千葉大学, 工学部, 教授 (80110287)
秋山 哲一 東洋大学, 工学部, 教授 (30111917)
三橋 博巳 日本大学, 工学部, 教授 (50059862)
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キーワード | 建築ストック時代 / プロパティマネジメント / 建築物の価値 / アセットマネジメント / ハウジング / 住宅履歴 / IREM / マネジメント情報 |
研究概要 |
平成20年度は建築物の増価に貢献するプロパティマネジメントについて知見を深めた。そのうち、海外のプロパティマネジメントに関する論文を取りまとめ、発表等を行った。 米国カリフォルニア州では、プロパティマネジメントは、収益用建物にとどまらず自用の含めて広く行われる、マネジメント会社は用途を限定することなく多用途のマネジメントを受注する。アセットマネジメントとプロパティマネジメントを同一会社で担当する。マネジメントの受注は競争的環境の下で行われており、マネジメント会社はサービス水準を保持するために、業務内容をマニュアル化する。マネジメントを通じて生成される情報は次年度以降のマネジメントに反映され業務の改善が続けられる。マネジメント情報は所有者に帰属するものと認識され、所有者が交代する場合は次の所有者に引き継がれる。このことを通じてマネジメント情報は私的な情報から社会的な情報へと変化する。社会資産としての建築物の性能維持や改善に貢献することを通じて、プロパティマネジメントは社会的認知度と評価を得ている。 管理会社の団体であるIREMでは、継続的な人材育成を行っている。また、公共団体も建築物の性能保証に関与しており、プロパティマネジメントの基礎的な枠組みとなっている。木造建築物も多い米国カリフォルニア州におけるプロパティマネジメントの実態と成果明らかにすることを通じて、建築物の経年と価値の関係にマネジメントが果たす役割を知ることができた。
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