研究概要 |
東京都中央区八重洲口地区の都市再生モデル調査と連携して,当該地区約1kmx700m範囲の3次元都市モデルを共有した。さらにJRが進めている東京駅周辺の計画を参照し,計画建築物のモデリングを行った。対象地区の代表点における天空率や面的な日影,道路面照度,日射量などを計算し,その結果を可視した。天空図についてはBlenderを用いて,モデリング,レンダリングを行い,テクスチャマッピングを加えた画像も作成した他,反射鏡によって近似正射影画像を描画するスクリプトを記述した。3次元データはOBJファイルを介しGoogle Earth(GE)がサポートするCOLLADAフォーマットに変換し,さらにGEに描画するスクリプトをKMLによって記述した。GE上でのデータ量の制約は予想よりも低く,ナビゲーションではほぼリアルタイムでのウォークスルーが可能であることを確認した。 また,複数の代表地点の天空画像を作成し,その地点の経緯度情報をExifファイルに埋め込んだ。これをGEで呼び出すことで,天空画像を表示することが可能となった。これらの画像はURLをリンクに記述することでインターネット上からアクセス可能な場所に分散配置し,点在するこれら環境情報をGEのブラットフォームで共有していく方法についての実験を行った。 さらに,ゲームエンジンを用いたブラットフォームの可能性を検討するため,3次元データの互換性について検証した。その結果,Blender,COLLADA,Unity Game Engineの間で保有するデータについて良好な互換性が得られた。
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