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2007 年度 実績報告書

聴覚障害者の視覚情報収集に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560639
研究機関近畿大学

研究代表者

知花 弘吉  近畿大学, 理工学部, 教授 (80088476)

研究分担者 亀谷 義浩  関西大学, 環境都市工学部, 講師 (30319610)
キーワード障害者 / 高齢者 / 意識 / 障害者体験 / 教育効果 / 行動 / 福祉 / 知識
研究概要

建築や都市空間を対象にした研究においては、物理的な空間の構成要素の現状調査を行い、物理的な空間の現状の特徴についての分析を行なう側面がある。このようなハード面と、健常者や障害者を対象とした調査分析を行なうソフト面がある。その両面について幅広く把握するために研究を進めてきたが、今回はソフト面を中心にまとめた。これからの社会を担っていく若者が弱者に対してどのような意識を持っているかを明らかにするために福祉に関する意識、行動、知識、障害者擬似体験による意識の変化について検討を行なった。その結果、高齢者・障害者等の福祉問題、社会保障環境を深刻だと捉えているが、リクリエーション環境に関してはあまり深刻に捉えていないこと、高齢者や障害者等に配慮した行動は、特別な行動として捉えているようで、積極的に行動しているとは考えにくいことなどが明らかになった。また、障害者の生活をより正しく理解するために小学校、中学校、高等学校、短期大学、大学などにおいても障害者擬似体験学習がおこなわれている。障害者のうち車椅子生活者の体験学習による意識の変化について検討した。その結果、生活は大変と思うか、かわいそうと思うか、わがままと思うかなどについては主観的な思いからより客観的な思考に変化する傾向があること、生活者が困っているところに遭遇したとき手助けができると思うなどの積極的な意識は高くなること、身近な空間に対する見かたの意識は有意に向上すること、体験学習をしてよかったとの意識の向上が顕著であること、体験学習が将来何らかの役に立つと思っていること、体験学習は今後も継続したほうが望ましいとの意識であることなどが明らかになった。これらのことはこれまでに客観的に明らかにされていなかったことであり、その意義は大きいと考えている。また、ハード面についても順次発表の予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 建築を学ぶ大学生の高齢者・障害者の福祉に関する意識調査2008

    • 著者名/発表者名
      亀谷 義浩
    • 雑誌名

      建築教育研究論文報告集-第8回建築教育シンポジウム No.8

      ページ: 43-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 建築学科学生の障害者体験学習による教育的効果2008

    • 著者名/発表者名
      知花 弘吉
    • 雑誌名

      建築教育研究論文報告集-第8回建築教育シンポジウム No.8

      ページ: 49-54

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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