本研究の目的は、潜在的に潜む地域特有の場所構造を基として修景・保存および地域景観形成の指針を明らかにし(基礎研究)、その研究成果を基として実際の景観整備手法の開発を目的とする(応用研究)。 申請研究では、基礎研究の第一段階として石川県能登半島最北端に位置する珠洲を事例とした場所構造の解明を目的とする研究を計画している。 研究活動としては以下の3つ種類について実施している。 (1).祭礼調査 須須神社に由来の深い地区のキリコ祭りについて随行調査を行い、記録を収集している。 (2).ヒアリング調査 祭礼調査のプレ調査としての各部落単位でのヒアリング調査に加えて、公民館区10地区の珠洲の祭礼状況についての調査を行っている。 (3).フォーラムおよび展示会 「すず再発見フォーラム」と題して住民との祭礼文化の魅力の発見と今後の維持についての意見交換会を3回に亘り実施している。
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