溶融ガラスの結晶化プロセスを利用した、La-Ca-Si-Al-O系の新しい配向型固体電解質作製法を開発した。溶融急冷法により作製したガラスを種々の条件下で結晶化させ、非常に均質で、かつc軸面が優先的に成長した結晶化ガラスを作製する条件を見出した。得られたセラミックスは導電性に異方性を有するアパタイト型固体電解質であり、配向操作を行わない場合に比べて大幅な物性の向上が得られることを確認した。このようにイオン伝導パスを一方向に優先的に揃えた、電気化学デバイス向けの高度配向型固体電解質を作製するプロセスを確立した。
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