合金中に析出する擬多面体状粒子における形状の由来

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19560690
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 複合材料・物性
• 研究機関: 東京工業大学
• 研究代表者: 尾中 晋 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (40194576)
• 研究分担者: 加藤 雅治 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (50161120) ; 藤居 俊之 東京工業大学, 総合理工学研究科, 准教授 (40251665)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 表面 / 界面 / 析出物 / 平衡形状 / 擬多面体 / 微粒子

研究概要

微量なAgを含むCu合金など,適当な組成の合金を高温域で保持すると,固体内拡散で合金を構成する原子が移動し,析出物と呼ばれる粒子が形成される.この析出物の形状や大きさは材料における種々の性質を支配するため,どういった機構により析出物の形状や大きさが決定されているかを解明することは,工業的にも学術的にも極めて重要である.本研究は,合金中に析出する擬多面体形状(多面体に近いものの丸い角を持つ形状)の析出物を観察し,その形状が何によって決まっているかを明らかにした研究である.

研究成果

• [雑誌論文] Deformation Behavior and Str ess States of a Diffusional Creeping Polycryst al with Bimodal Grain-size Distribution (2010)
  • 著者名/発表者名: S. Onaka
  • 雑誌名: Archives of Mechanics (印刷中)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Geometrical Analysis of Near Polyhedral Shapes with Round Edges in Small Crystalline Particles or Precipitates (2008)
  • 著者名/発表者名: S. Onaka
  • 雑誌名: Journal of Materials Science 43 ページ: 2680-2685
  • 査読あり
• [学会発表] Shape Transitions of Ag Precipitates during Aging in Cu-Ag Single Crystals (2010)
  • 著者名/発表者名: T. Miyazawa, T. Fujii, S. Onaka, M. Kato
  • 学会等名: ISPlasma2010, 2nd International Symposium on Advanced Plasma Science and its Applications
  • 発表場所: 名古屋, 名城大学
  • 年月日: 2010-03-07
• [学会発表] 溶体化処理後連続時効によりCu母相内に析出したCo粒子の形状 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小澤雄太, 宮澤知孝, 藤居俊之, 尾中晋, 加藤雅治
  • 学会等名: 日本金属学会, 第145回秋季大会
  • 発表場所: 京都, 京都大学
  • 年月日: 2009-09-15
• [学会発表] 尾中晋, Cu-Ag合金単結晶に孤立析出したAg粒子の時効による形状変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮澤知孝, 加藤雅治, 藤居俊之
  • 学会等名: 日本金属学会, 第14 5回秋季大会
  • 発表場所: 京都, 京都大学
  • 年月日: 2009-09-15
• [学会発表] 材料組織における形の由来:球と多面体のあいだの形状を持つ合金中の微粒子 (2008)
  • 著者名/発表者名: 尾中晋
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会, 材料の組織と特性部会自主フォーラム「鉄鋼材料の結晶界面制御と特性」
  • 発表場所: 宮城県大崎市幸雲閣
  • 年月日: 2008-01-04