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2007 年度 実績報告書

シリカナノ粒子表面への生物忌僻性物の固定化と海洋材料への防汚性の付与

研究課題

研究課題/領域番号 19560691
研究機関新潟大学

研究代表者

坪川 紀夫  新潟大学, 自然科学系, 教授 (20018675)

キーワードシリカナノ粒子 / 表面グラフト / ポリアミドアミン / ビニルポリマー / 生物忌避性 / カプサイシン / 固定化
研究概要

本年度の研究成果は下記のとおりである。
1.溶媒を用いない乾式系において、アミノ基を導入したシリカにアクリル酸メチルを(MA)のマイケル付加反応と、エチレンジアミンによる末端アミ化を繰り返すことにより、粒子表面へ非常に多くのアミノ基(生物忌避物質の固定支台)を持つ多分岐PAMAMをグラフトさせることに成功した。
2.生物忌避活性物質の固定点を導入する目的で、シリカナノ粒子表面ヘグラフトした多分岐PAMAM末端アミン基をヘキサメチレンジイソシアナートで処理することにより、グラフト鎖末端のアミノ基を高反応性のイソシアネート基に変換した。ついで、ヘキサメチレンジイソシアネートで処理することにより、グラフト鎖末端のアミノ基を高反応性のイソシアネート基に変換できることを明らかにした。
3.シリカナノ粒子表面グラフト鎖末端のイソシアネート基とカプサイシンの水酸基との反応により、加水分解性のウレタン結合を介して、カプサイシンがシリカナノ粒子表面へ固定化できることを見出した。
4.側鎖にブロック型イソシアネート基を持つポリマーをグラフトしたシリカナノ粒子をカプサイシンと共に加熱すると、グラフト鎖の側鎖にカプサイシンが固定化できることが分かった。なお、ここで得られたシリカは疎水性を示した。
5.多分岐PAMAM末端ヘカプサイシンを固定化したシリカナノ粒子は、多彩な高分子中や塗料中に容易に、しかも均一に分散する性質を持ち、新規のナノコンポジットが得られることを明らかにした。また、カプサイシン固定化シリカの各種樹脂中への分散状態や、機械特性について評価した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Surface grafting of polymers onto nanoparticles in a solvent-free dry-system and application of polymer-grafted nanoparticles as novel functional hybrids materials2007

    • 著者名/発表者名
      Norio Tsubokawa
    • 雑誌名

      Polymer Journal 39

      ページ: 983-1000

    • 査読あり
  • [学会発表] ポリマーグラフトシリカナノ粒子表面へのカプサイシンの固定化とその特性2007

    • 著者名/発表者名
      斎藤智哉、韋 鋼、白井久美、山内健、坪川紀夫
    • 学会等名
      第56回高分子学会高分子討論会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2007-09-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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