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2007 年度 実績報告書

ビレットのねじり調製を組み合わせたMg合金用低温・高速押出しプロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19560724
研究機関富山大学

研究代表者

古井 光明  富山大学, 理工学研究部(工学), 准教授 (90262972)

研究分担者 會田 哲夫  富山大学, 理工学研究部(工学), 助手 (20283062)
キーワードねじり調製 / 押出し / 温間圧縮変形特性 / 変形双晶 / 結晶粒微細化 / 押出し低温化
研究概要

環境調和性の高いプロセス制御型材料加工研究の一環として、ねじり加工を利用した押出し用ビレットの調製による低温・高速押出しプロセスを開発することが本研究の目的である。すなわち、押出し荷重の効果的な低減をもたらす温度,速度,角度の各パラメーターから成るねじり加工の最適条件を確立する。また、ねじりによるせん断変形と押出しによる高い静水圧のシナジー効果によって微細組織を形成し、高強度と高靭性,良好な表面性状と耐食性を併せ持つマグネシウム合金形材の創製を目指す。押出し性が悪いとされるマグネシウムの代表的展伸用合金AZ31Bを供試材とし、押出し荷重の低減に伴う押出し温度の低温化,押出し速度の高速化を目指したねじり調製押出し加工プロセスの開発を行った。AZ31Bマグネシウム合金にねじり加工を与えると、変形双晶の出現や結晶粒微細化により、その後の圧縮変形に要する最大応力が低下することが温間圧縮変形試験より明らかとなった。特に、室温および623Kにてねじり加工した試料において、顕著な応力低下を示した。AZ31Bマグネシウム合金にねじり調製押出し加工を適用する場合の最適加工条件は、ねじり温度623K,押出し温度523K,押出し速度1mm/Sとなった。最適加工条件でねじり調製押出し加工したAZ31Bマグネシウム合金の最大押出し荷重は、ねじり加工を施さずに押出し加工したそれに比べて、30%の顕著な減少が確認された。これは、AZ31Bマグネシウム合金の実操業条件と比較して、323Kの押出し低温化が達成されたことになる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] High Temperature Tensile Properties of a Mg-8%Li Alloy Shear-Strained bY Torsion Working and ECAP2007

    • 著者名/発表者名
      M.Morita, M.Furui and H.Anada
    • 雑誌名

      Materials Science Forum 561-565

      ページ: 219-222

    • 査読あり
  • [学会発表] ねじり加工したAZ31Bマグネシウム合金の温間圧縮変形特性とミクロ組織2007

    • 著者名/発表者名
      森田 崇広、會田 哲夫、古井 光明、穴田 博
    • 学会等名
      日本金属学会・日本鉄鋼協会北陸信越支部平成19年度連合講演会
    • 発表場所
      福井工業大学
    • 年月日
      2007-12-01
  • [学会発表] ねじりとECAPで等しいせん断ひずみを与えたMg-8%Li合金の高温引張特性2007

    • 著者名/発表者名
      森田 崇広、古井 光明、穴田 博
    • 学会等名
      軽金属学会
    • 発表場所
      富山国際会議場
    • 年月日
      2007-05-11
  • [備考]

    • URL

      http://www3.u-toyama.ac.jp/forming/

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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