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2008 年度 実績報告書

軽合金の無欠陥・高生産性鋳造法に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19560748
研究機関大阪産業大学

研究代表者

大中 逸雄  大阪産業大学, 大学院・工学研究科, 客員教授 (00029092)

研究分担者 杉山 明  大阪産業大学, 大学院・工学研究科, 客員教授 (10335375)
キーワード軽合金の鋳造 / 高品質鋳造品 / ガス巻き込み欠陥 / 潜熱利用金型 / 数値シミュレーション / 可視化実験
研究概要

1)前年度に引き続き、吸引加圧鋳造法について検討し、常温金型で肉厚0.5mmという薄肉部にも溶湯が充満し、x線的には無欠陥という非常に優れた結果が得られた。また、平成20年8月から(財)機械システム振興協会の支援が得られ、試験片の製作を可能とする装置の試作が可能となった。しかし、気密性の問題からガス巻き込み欠陥が発生しやすいこと、鋳造方案が重要であることなどが明らかになった。2)相変化における潜熱を利用した新たな金型温度制御法の基礎的検討として、金型中子に亜鉛を封入した場合と封入しない場合の温度変化を測定し、亜鉛の凝固潜熱の影響で中子の温度上昇が抑制されることが明らかになった。また、シミュレーションによる予測も可能で、今後実用化の可能性があることが分かった。3)鋳型温度と湯流れの関係を定量的に調べることは、時間と費用の関係からできなかった。4)吸引鋳造時の溶湯流動の可視化実験を実施し、1秒以下の短時間での充填でも気泡の上昇と排出が観察された。また、数値シミュレーションで充填状況の概略を推定できることが分かった。5)最適射出条件設定プログラムを試作し、可視化実験により評価したが、可視化実験の境界条件が明確でなく、十分な比較はできなかった。
これらの研究成果は、省エネルギや地球温暖化と関連して輸送機器の軽量化ニーズが高いA1やMg合金などの軽合金で、信頼性の高い高強度・高精度・複雑形状鋳造品の製造に大きく貢献する可能性がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Mold Filling and Prevention of Gas Entrapment in High-Pressure Die-casting2008

    • 著者名/発表者名
      I. Ohnaka, A. Susivama, T. Ikeda, H. Yasuda
    • 雑誌名

      J. Mater. Sci., Technol. 24

      ページ: 139-140

    • 査読あり
  • [学会発表] 電動サーボ式小型ダイカスト装置の開発2008

    • 著者名/発表者名
      池田孝史, 大中逸雄, 香川雅彦, 柏井茂雄
    • 学会等名
      日本ダイカスト会議
    • 発表場所
      横浜市パシフイコ横浜
    • 年月日
      2008-11-07
  • [学会発表] 新冷却方式金型の開発2008

    • 著者名/発表者名
      大中逸雄, 三田村良典, 森勝, 杉山 明
    • 学会等名
      日本ダイカスト会議
    • 発表場所
      横浜市パシフイコ横浜
    • 年月日
      2008-11-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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