イオン液体を媒体とするバイオ分子の新しい分離システムの開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19560756
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 化工物性・移動操作・単位操作
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 久保田 富生子 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (60294899)
• 研究分担者: 後藤 雅宏 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (10211921)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 抽出・分離 / イオン液体

研究概要

本研究の目的は、イオン液体を分離媒体として用いた、バイオ分子の新しい分離システムを開発することである。イオン液体は分離媒体として優れた性能を示すと期待されるが、利用できる抽出剤は限られている。本研究では、モデルにシトクロムcおよびDNAオリゴマーを選定し、これを抽出可能にするイオン液体抽出系の開発を行った。有機溶媒系よりも抽出性に優れた、反応抽出によるバイオ分子の抽出に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Extractionbehavior of indium with TOPO into ionic liquids (2009)
  • 著者名/発表者名: F. Kubota, Y. Shimobori, Y. Koyanagi, K. Nakashima, K. Shimojo, N. Kamiya, M. Goto
  • 雑誌名: Solv. Extr. Res. & Devel. Japan 16(印刷中)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Extraction of lanthanide ions with an organophosphorous extractant into ionic liquids (2008)
  • 著者名/発表者名: F. Kubota, Y. Koyanagi, K. Nakashima, K. Shimojo, N. Kamiya, M. Goto
  • 雑誌名: Solv. Extr. Res. & Devel. Japan 15 ページ: 81-87
  • 査読あり
• [学会発表] 希土類金属回収のためのイオン液体抽出系の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 久保田富生子, ら
  • 学会等名: 第27回溶媒抽出討論会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20081100
• [学会発表] イオン液体を媒体とした希土類金属の抽出挙動の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 久保田富生子, ら
  • 学会等名: 化学工学会第73年会
  • 発表場所: 浜松
  • 年月日: 20080300
• [学会発表] イオン液体を用いた生体分子の抽出システムの開発 (2007)
  • 著者名/発表者名: 久保田富生子, ら
  • 学会等名: 化学工学会第39回秋季大会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20070900
• [学会発表] Protein Transfer From Aqueous Phase to Ionic Liquids and Its Change of Biological Function (2007)
  • 著者名/発表者名: M. Goto, F. Kubota et.al.
  • 学会等名: The 2^<nd> Int. Congress on Liquid Ions
  • 発表場所: Yokohama
  • 年月日: 20070800
• [学会発表] イオン液体を用いた新規抽出分離システムの開発 (2007)
  • 著者名/発表者名: 久保田富生子, ら
  • 学会等名: 第18回九州地区若手ケミカルエンジニアリング討論会
  • 発表場所: 宮崎
  • 年月日: 20070700
• [学会発表] イオン液体を用いた生体分子の抽出 (2007)
  • 著者名/発表者名: 久保田富生子, ら
  • 学会等名: 第44回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州
  • 年月日: 20070700
• [図書] 分離プロセス工学の基礎(化学工学会分離プロセス部会編) (2009)
  • 著者名/発表者名: 久保田富生子、後藤雅宏ら
  • 総ページ数: 69-98
  • 出版者: 朝倉書店