研究課題
基盤研究(C)
本研究では、神戸大学現有のレーザーデトネーション型原子状酸素発生装置を用いて、原子状酸素および真空紫外線による宇宙用熱制御材料からの分子コンタミネーション脱離・付着に関する現象を物理化学的側面から明らかにすることを目標とし、反応生成物の脱離および付着特性を温度制御型水晶振動子マイクロバランス等により高精度解析したものである。本研究の結果、(1)原子状酸素および真空紫外線を単独照射した場合には、ポリイミド、フッ素系ポリマーいずれにおいても質量は減少、すなわち分子コンタミネーションが発生すること、(2)フッ素系ポリマーでは原子状酸素と真空紫外線を同時照射した場合の分子コンタミネーション発生量は、それぞれの単独照射時の単純和となり相乗効果は観察されないこと、(3)フッ素系ポリマーでの分子コンタミネーション発生量は原子状酸素の平均衝突エネルギーの増加とともに指数関数的に増大すること、(4)ターゲットポリイミド材料の温度が100℃では原子状酸素照射による反応物脱離量が増大する事等が明らかになった。
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