1.昨年に引き続き、海洋照明用光源の代表として船舶灯火用光源を取り上げ、現在使用されている白熱電球に対して、無電極ランプ、電球型蛍光灯、LEDの電気特性、光学特性の比較評価を行った。LEDについては、3W、5Wといった高ワットのものを追加して、評価を行った。 2.船舶灯火に要求される光度、色度座標の実現を、ランプ自体の光色(赤、緑)で実現する方法とランプを白色として灯具のガラス色フィルターで実現する方法の基本的な評価を昨年に引き続き行った。 3.LEDについては、電流の変化による発光効率の違い、放熱条件(チップの温度上昇)の違いによる発光効率の違いを求めた。 4.船舶燈具を用いて、白熱電球、無電極ランプ、電球型蛍光灯、LEDといった各種光源における簡易的に配光特性を求めた。 5.弓削商船高専の練習船弓削丸における自家発電電源波形の測定と各種照明負荷を接続した場合のTHD(入力電流の全高調波歪、Total Harmonic Distortion)を測定した。船舶電源での課題抽出を行った。 6.本研究テーマより発展的、派生的なテーマである「無電極ランプによる可視光通信の研究」についても、本研究テーマの中で検討を行い基礎データを抽出した。 7.本補助金によって、本校平成21年3月の情報工学科卒業生によって研究を行い、卒業論文『海洋照明用新光源点灯システムの開発』、および卒業論文『無電極ランプによる可視光通信の研究』としてもまとめた。
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