携帯型小型ループ・ループ電磁探査装置はその操作の簡便さゆえに地盤特性評価によく用いられている。しかし、多くの場合データの信頼性が低く、定量的な解析はほとんど不可能といってよい。これは、装置のドリフト等によりオフセット誤差が生じ、これを測定時に校正できないためである。本研究では、求めるべき地盤の電気比抵抗構造とともにオフセット誤差も未知パラメータとする逆解析法を開発し、大きなオフセット誤差を含むデータであっても、オフセット誤差の影響を受けずに地盤の電気比抵抗構造を精度よく推定することができるようになった。さらに、電気比抵抗とともに地盤の帯磁率も同時に求めることができる逆解析法を開発した。
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