研究課題/領域番号 |
19560847
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
矢板 毅 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (40370481)
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研究分担者 |
塩飽 秀啓 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (10222043)
岡本 芳浩 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (70370369)
鈴木 伸一 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (60354841)
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キーワード | 中性子小角散乱 / 逆ミセル / モノアミド / ウラン / TBP / 第3相 / XAFS / 溶媒抽出 |
研究概要 |
本研究は、再処理分離工程などで問題となる第3相形成の生成メカニズムを解明するために、中性子小角散乱方をはじめとしたいくつかの物理化学的手法を用いる過渡的溶液状態の構造解析などを実施しすることを目的としている。本年度は、中性子小角散乱方によるモノアミド系配位子による逆ミセル形成に関する置換基効果、ウラン-TBP系における第3相生成条件曲線の作成および本実験系におけるXAFSによる構造解析、単結晶構造解析などのデータを取得するとともに、研究の最終年度としての研究全体のまとめ実施した。モノアミド系の小角散乱実験においては、モノアミドの側鎖としてのアルキル基の長さの違いによりその会合体の構造特性に違いが出来ることを明らかにした。特に短い側鎖をもつアミドに関しては、球形の凝集体を、長い側鎖を持つアミドに関しては、円柱形の構造特性を有することが明らかとなった。ウラン-TBP系における実験では、ウラン(IV)に関する第3相生成曲線を再測定すると共に、第3相と軽有機相との間におけるウランのEXAFSによる局所構造解析を実施した。逆ミセルおよび第3相のような高次構造を持つ物質中のウランは、希薄溶液中におけるウランの構造と概ね同じような構造を取ることが明らかとなった。これらの結果は、第3相の生成には、コアとなる核におけるウランの第配位圏以降の会合現象が大変重要な役割を果たしていることを示している。
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