• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

ジベレリン核内受容体GID1の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19570037
研究機関名古屋大学

研究代表者

上口 美弥子 (田中 美弥子)  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 研究員 (70377795)

キーワードジベレリン / 受容体 / シグナル伝達
研究概要

1.GID1受容体のドメイン解析
イネとアラビドプシスの3つのGID1ホモログの間で共通なアミノ酸すべてを個々にアラニンに置換した変異型GID1タンパク質を作成し、そのGA結合能とDELLAタンパク質結合能を調べた(アラニン・スキャニング)。その結果、ジベレリン結合ならびにDELLAタンパク質との結合に必要なドメインは、ほぼ共通しており、それは、GID1がリパーゼとの構造類似性から類推される活性中心部位とリッドドメインであることが明らかとなった。
2.in vivoにおけるGA依存的なGID1とSLR1(DELLAタンパク質)との相互作用の解析
(1) 共免疫沈降法
GID1-GFPを過剰発現させたイネのカルスにGA処理を行い、その素抽出液からGFP抗体を用いて免疫沈降を行った。その結果、in vivoにおいても、GID1とSLR1がGA依存的に結合していることが明らかになった。
(2) BiFC(Bi-molecular fluorescent complementation)法
GID1とSLR1にYFPNもしくはYFPCをつないだコンストラクトを作成し、アグロバクテリウムを介してたばこ内で一過的発現を観察した。GID1とSLR1結合による、YFPの蛍光が観察された。さらに、変異SLR1タンパク質を用いた実験からそれらの結合がSLR1のDELLA/TVHYNPドメインを介して行われていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] ジベレリンシグナル伝達の分子機構とその進化2008

    • 著者名/発表者名
      平野 恒
    • 雑誌名

      遺伝 62

      ページ: 30-34

  • [雑誌論文] Multiple loss-of-function of Arabidopsis gibberellin receptor AtGIDls completely shuts down a gibberellin signal.2007

    • 著者名/発表者名
      Iuchi, S.
    • 雑誌名

      Plant J. 50

      ページ: 958-966

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular interactions of a soluble gibberellin receptor, GID1, with a rice DELLA protein, SLR1 and gibberellin.2007

    • 著者名/発表者名
      Ueguchi-Tanaka, M.
    • 雑誌名

      Plant Cell 19

      ページ: 2140-2155

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The GID1-mediated gibberellin perception mechanism is conserved in the Lycophyte Selaginella moellendorffii but not in the Bryophyte Physcomitrella patens.2007

    • 著者名/発表者名
      Hirano, K.
    • 雑誌名

      Plant Cell 19

      ページ: 3058-3079

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Gibberellin regulates pollen viability and pollen tube growth in rice.2007

    • 著者名/発表者名
      Chhun, T.
    • 雑誌名

      Plant Cell 19

      ページ: 3876-3888

    • 査読あり
  • [学会発表] MOLECULAR INTERACTIONS OF A SOLUBLE GIBBERELLIN RECEPTOR, GID1, WITH A RICE DELLA PROTEIN, SLR1, AND GIBBERELLIN2007

    • 著者名/発表者名
      Ueguchi-Tanaka, M.
    • 学会等名
      19th International Conference on Plant Growth Substances
    • 発表場所
      Mexico
    • 年月日
      2007-07-24
  • [学会発表] GIBBERELLIN PERCEPTION AND SIGNAL TRANSDUCTION2007

    • 著者名/発表者名
      Ueguchi-Tanaka, M.
    • 学会等名
      19th International Conference on Plant Growth Substances
    • 発表場所
      Mexico
    • 年月日
      2007-07-22
  • [学会発表] GAMYB PLAYS IMPORTANT ROLE IN POLLEN DEVELOPMENT AS A MEMBER OF GA SIGNALING2007

    • 著者名/発表者名
      Aya, K.
    • 学会等名
      19th International Conference on Plant Growth Substances
    • 発表場所
      Mexico
    • 年月日
      2007-07-22

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi