• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

イネ根特異的タンパク質のジャスモン酸とサリチル酸による発現調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19570044
研究機関首都大学東京

研究代表者

古川 聡子  首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 助教 (00221565)

研究分担者 小柴 共一  首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (80117704)
キーワード植物 / 乾燥耐性 / 発現制御 / 耐塩性 / 生理学
研究概要

1.RSOsPR10のストレス応答時の免疫組織化学的手法を用いた発現部位の解析
イネ幼植物体におけるストレスに応答したRSOsPR10の組織レベルでの発現部位についての解析を行った。乾燥、塩、ジャスモン酸(JA)処理によるRSOsPR10の発現を免疫組織化学的手法により調べたところ、RSOsPR10はこれらの処理により維管束の周囲にある皮層細胞群で多量に発現していた。塩処理における経時的変化を調べると、RSOsPR10は維管束に最も近い皮層の細胞群から発現が始まることが分かった。また、JAと同時にサリチル酸(SA)を処理したところ、誘導はほぼ完全に抑制された。さらに、イネの根を高濃度スクロース溶液で処理し発現部位の観察により、RSOsPR10は細胞質に局在している可能性が極めて高いことがわかった。
2.RSOsPR10タンパク質発現誘導におけるJA/エチレンとSAの拮抗作用
SAによるRSOsPR10タンパク質発現誘導の抑制が転写レベルか、転写後修飾によるものか、あるいは翻訳レベルなのかについて検討をおこなった。その結果、SAによる抑制は転写レベルで起こっていることが分った。また、NaC1添加後の根におけるJA量の経時的は測定を行った(理研との共同研究)。さらに、これらの量がSA添加時にどのように変動するか、および、NaC1添加前後のSA量の変化についても検討を行った。その結果、塩処理に関してはJAの有意な変化は観察されなかった。JA合成ミュータントであるhebibaを用いての実験もおこなったが、明確な結論が得られなかったことから内生JAの関与についてより正確なJA内生量の測定を進める必要がある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2005 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [学会発表] RSOsPR10 is abundantly expressed in cortex cells surrounding central cylinder in rice roots after salt stress.2007

    • 著者名/発表者名
      Hatakeyama, A.
    • 学会等名
      19th Annual Meeting of the International Plant Growth Substances Association
    • 発表場所
      Puerto Vallarta, Mexico
    • 年月日
      20070722-25
  • [学会発表] イネの悪環境耐性付与に関与するRSOsPR10の発現調節2007

    • 著者名/発表者名
      小柴共一
    • 学会等名
      農研機構・作物研セミナー
    • 発表場所
      つくば市
    • 年月日
      2007-12-19
  • [学会発表] イネの根特異的PRタンパク質RSOsPR10のジャスモン酸、エチレン、サリチル酸による発現制御の解析2007

    • 著者名/発表者名
      石井紀子
    • 学会等名
      植物化学調節学会
    • 発表場所
      静岡市
    • 年月日
      2007-10-29
  • [備考]

    • URL

      http://www.se.tmu.ac.jp/biol/

  • [産業財産権] ストレス応答性遺伝子が導入された形質転換植物2005

    • 発明者名
      小柴共一、寺川輝彦、長谷川久和、小松節子、岡本龍史、古川聡子、島谷健太郎
    • 権利者名
      首都大学東京・北興化学(株)・(独)農業生物資源研
    • 産業財産権番号
      PCT 出願 PCT/JP2007/50522
    • 出願年月日
      2005-10-21
    • 外国

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi