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2009 年度 実績報告書

上皮組織の分枝形態形成能の活性化法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19570054
研究機関千葉大学

研究代表者

野川 宏幸  千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40143250)

キーワードマウス胚 / 肺 / 唾液腺 / 上皮組織 / 分枝形態形成 / 成長因子 / 遺伝子導入
研究概要

1.肺の分枝形態形成で重要な役割を担っている分子を解明するために、その分子を分枝しない気管上皮で過剰に発現させ、その影響を調査することを計画した。そのための基幹技術である気管上皮組織への遺伝子導入法の確立を目的とした。平成19、20年度の実験から、エレクトロポレーション法によるGFP発現プラスミドの導入に一定の成果を得たので、平成21年度は当初の目的の転写調節因子(Etv5)を気管上皮で発現させることを試みた。何度も試みたが高濃度・高純度のプラスミド溶液を調整することができず、その影響を調査するところまで研究を進めることができなかった。今後もこの実験は継続しておこない、最終段階まで進めると同時に、他の培養実験にも遺伝子導入法の利用を広げていく予定である。
2.肺と同様に分枝する器官である唾液腺についても平行して研究を進めた。3個の唾液腺上皮を接近させて培養すると互いに忌避運動を示す結果を得た。これは、分枝形態形成に抑制的に働く自己分泌型シグナル分子が上皮間に働いていることを示しており、この抑制因子の作用を抑えることにより、分枝を活性化する可能性が示唆された。なお、この結果は論文としてまとめ、現在投稿中である(Okamoto et al."Evidence of interlobular repulsion during branching morphogenesis in mouse salivary gland")。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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