研究課題/領域番号 |
19570062
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
友岡 康弘 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (10197949)
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研究分担者 |
梅津 知宏 東京理科大学, 基礎工学部, 助教 (40385547)
坂倉 照好 三重大学, 医学部, 名誉教授 (80073120)
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キーワード | 上皮・間充織相互作用 / 形態形成 / 間充織因子 / クローン性株細胞 / p53欠損マウス |
研究概要 |
1、外胚葉由来上皮-間充織相互作用の解析(乳腺発生) p53欠損マウス胎仔(14日月)の乳腺原基から上皮細胞と間充織細胞の株化を始めた。現在クローニングを行っている。 2、中胚葉由来上皮-間充織相互作用の解析(雌性生殖器発生) 1)p53欠損マウス新生仔の卵管予定部位、成体卵管からクローン株を樹立し、繊毛型上皮細胞株、分泌型上皮細胞株、未決定型上皮細胞株に分類した。また間充織から複数のクローン株を樹立した。これらの上皮細胞株と間充織細胞株との共培養を行い、未決定型上皮細胞株を繊毛型細胞に決定する間充織細胞株を同定した。この決定メカニズムを解析するために非接触の共生培養、さらにこの間充織株細胞の培養上清を用いて決定因子が拡散性(液性)であることを確認した。シグナルシークエンストラップ法を用いて、この間充織株細胞から液性因子の候補遺伝子を網羅的に探索し、最終的に数個の遺伝子に紋り込んだ。現在これらの遺伝子を決定機能を持たないNIH3T3細胞に導入し、決定機能を獲得するか、上皮機能決定時期の卵管予定部位にこれらの遺伝子が発現しているか、そのタンパク質発現を確認するための抗体作成を行っている。 2)p53欠損マウス新生仔の膣予定部から株細胞の樹立を行っている。 3、内胚葉由来上皮-間充織相互作用の解析(舌発生) 舌を構成する組織(細胞)に関して一般的情報が乏しいため、p53欠損マウス成体の舌から舌上皮細胞、味蕾細胞および間充織細胞のクローン株を樹立し、その特性化を行った。 3、外胚葉由来上皮-神経堤間充織相互作用の解析(歯発生)p53欠損マウス胎仔(16.5日)の臼歯歯胚からのクローン株の樹立を行い、5株の上皮細胞を樹立し、その特性化を行った。間充織から約200株を樹立し、歯髄構成細胞、歯槽骨細胞、歯根膜細胞およびセメント芽細胞等に分類を試みている。
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