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2007 年度 実績報告書

他個体との社会的接触に伴うザリガニ逃避行動馴化の可塑的な変化

研究課題

研究課題/領域番号 19570064
研究機関山形大学

研究代表者

長山 俊樹  山形大学, 理学部, 教授 (80218031)

キーワード環境 / 行動学 / 生理学 / 動物 / 脳・神経 / 学習 / 経験 / 反射
研究概要

アメリカザリガニは尾部への強い接触刺激に対し、巨大ニューロンLGを介した逃避行動を示すが、繰り返し刺激を与えると、馴化を起こしてLGは発火しなくなる。アメリカザリガニはまた縄張り社会性を持ち、二匹のアメリカザリガニが出会うと、互いに接近し、ハサミを持ち上げ闘争を開始する。数回のファイトの後、凡そ30分以内に優位個体、劣位個体という社会的地位が成立し、優位個体が劣位個体に接近すると、劣位個体は戦うことなく、その場から後退するようになる。
このように優劣という社会的地位成立により、それぞれのアメリカザリガニの攻撃性に著しい違いが見られることから、優劣それぞれのアメリカザリガニの逃避行動馴化の成立過程を本年度は行動学的・神経生理学的に解析した。
(1)極を埋め込み、LGの活動を長時間モニターしながら、水槽内をアメリカザリガニが自由に歩行できる装置の開発を目指し、実用化できる一歩手前まで来た。まだSN比が悪く、改善の必要性はあるが、闘争中アメリカザリガニの行動パターンとLGの活動性の相互作用についてある程度解析することに成功した。
(2)アメリカザリガニの腹部単離標本を作成し、繰り返し刺激に対するLGの応答性の変化を単独飼育、優位個体、劣位個体で比較したところ、予想通り、劣位個体の馴化成立までの試行回数は胆道飼育の個体たちに比べ有意に増加することが判明した。本研究遂行前には優位個体の馴化成立過程は有意に早まるものと想定していたが、結果は逆で劣位個体同様に単独飼育個体に比べ有意に遅くなることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

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すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://s-crawfish.kj.yamagata-u.ac.jp/welcome.htm

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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