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2008 年度 実績報告書

アンモニア菌の生物地理的分布と分散特性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19570082
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 彰  千葉大学, 教育学部, 教授 (50110797)

キーワードアンモニア菌 / 菌相 / マツ林 / 尿素施与 / 生物地理的分布 / 熱帯高地 / 担子菌 / 子のう菌
研究概要

ベトナム、ダラト近郊のマツ林、3地点に、2007年、2008年に200g/m2,800g/m2の尿素を、タイ、チェンマイ近郊のマツ林、2地点に、2008年に200g/m2,800g/m2の尿素を、それぞれ雨季直前に施与し、発生菌を追跡調査した。また、ダラトのマツ林からはリターを持ち帰りポットの中での尿素施与も行った。これらの調査で、ダラトのマツ林からは腐生菌として未同定の不完全菌2種、Ascobolus sp., Coprinopsis sp., Lyophyllum sp., の発生を施与年度に、1地点のみから菌根菌としてHebeloma sp. の発生を施与1年後に確認した。一方、チェンマイ近郊のマツ林からは、未同定の不完全菌1種、Ascobolus sp., Coprinopsis sp. の発生を確認したが、菌根菌の発生を確認するに至っていない。現在、菌根菌の発生に的を紋り、これらの尿素区で発生菌の追跡調査を行っている。得られた結果は、これまでブラックボックスとなっていた熱帯地域におけるアンモニア菌の地理的分布の解明にとっての一歩となったと判断している。今後、これらの発生菌の同定を進めると共に、分離培養した発生菌を日本に持ち帰り、熱帯地域のマツ林で発生したこれらのアンモニア菌と温帯〜北方林で採集したアンモニア菌について、胞子発芽及び栄養菌糸生長に対する生理特性を比較調査する予定である。このため、温帯〜北方林で採集した手持ちのアンモニア菌を用いて比較対照とするための調査を進め、北方林のアンモニア菌と温帯林のアンモニア菌で温度適応性が異なることを確認した。以上及び今年度の継続実験の結果を合わせれば、アンモニア菌の分散特性の解明する一端となる知見が得られると期待している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effect of pH and ammonium-nitrogen concentration on the basidiospore germination in Coprinopsis phyctidospora complex2008

    • 著者名/発表者名
      Jay Kant Raut
    • 学会等名
      The 5th Meeting of East Asia for Collaboration on Edible Fungi
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-09-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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