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2009 年度 実績報告書

分裂酵母アンモニウムトランスポーターの生理機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19570138
研究機関日本大学

研究代表者

光澤 浩  日本大学短期大学部, 生物資源学科, 准教授 (50202346)

キーワード分裂酵母 / アンモニウム / アンモニウムトランスポーター
研究概要

昨年度までに、低アンモニウム条件で誘導される分裂酵母の形態分化におけるAmt1の役割に関して解析を進め、Amt1によって取り込まれたアンモニウムあるいはその代謝産物がシグナルとして働き、cAMP経路の活性化を介して、形態分化を引き起こすという可能性を明らかにした。今年度は、分裂酵母アンモニウムトランスポーターの新たな生理機能の解明を目指して研究を実施し以下のような結果を得た。
窒素源を含まない培地およびアンモニウム以外の窒素源(例えばトリプトファン)を含む培地において、アンモニウムトランスポーター三重破壊株の生育が野生型株と比較して明らかに悪いことを見出し、代謝により生じたアンモニウムの細胞内保持にアンモニウムトランスポーターが必要であることを明らかにした。これはアンモニウムトランスポーターの新規な生理機能である。また、アンモニウムトランスポーターの構造と機能の関係を明らかにするための部位特異的変異導入用プラスミドを作製した。このプラスミドはアンモニウムトランスポーターのC末端にFLAGエピトープやGFP(緑色蛍光タンパク質)などの任意の配列を付加できるようにデザインされている。
アンモニウムトランスポーターの生理機能として見出したアンモニウムの細胞内保持は、アンモニウムトランスポーターが、アンモニウムを窒素源として取り込むだけでなく、細胞外にアンモニウムが存在しないときも機能していることを示している点で興味深い。さらに、今回作製したプラスミドにより、アンモニウムトランスポーターの構造と機能の解析、細胞内局在の検討、アフィニティー精製による相互作用因子の同定などが可能になった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 酵母の形態分化誘導におけるアンモニウムトランスポーターの役割2009

    • 著者名/発表者名
      光澤浩、佐藤琢磨、白石まり子、高橋秀夫
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2009-12-09
  • [学会発表] Role of ammonium transporter in morphological transition of fission yeast2009

    • 著者名/発表者名
      光澤浩
    • 学会等名
      第5回分裂酵母国際会議
    • 発表場所
      東京 国立オリンピック記念青年総合センター
    • 年月日
      2009-10-28
  • [学会発表] 酵母の形態分化誘導におけるアンモニウムトランスポーターの役割2009

    • 著者名/発表者名
      光澤浩, (他3名)
    • 学会等名
      酵母遺伝学フォーラム第42回研究報告会
    • 発表場所
      つくば ノバホール
    • 年月日
      2009-07-28
  • [学会発表] 酵母の窒素源シグナル伝達におけるアンモニウムトランスポーターの役割2009

    • 著者名/発表者名
      光澤浩
    • 学会等名
      第4回トランスポーター研究会
    • 発表場所
      東京大学 弥生講堂
    • 年月日
      2009-05-23
  • [備考]

    • URL

      http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~hmitsuza/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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