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2007 年度 実績報告書

細胞内シグナルネットワークにおけるミリスチル化蛋白質の機能調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19570139
研究機関京都学園大学

研究代表者

松原 守  京都学園大学, バイオ環境学部, 准教授 (90288481)

キーワードミリスチル化 / リン酸化 / プロテオーム / プロテインキナーゼ / 蛋白質相互作用 / 質量分析 / シグナル伝達
研究概要

細胞内シグナルネットワークにおけるミリスチル化蛋白質の機能調節機構を理解するために、NAP-22について、ミリスチル化依存的に結合する蛋白質の同定を行った。大腸菌で発現させたミリスチル化されているNAP-22とミリスチル化されていないNAP-22を精製し、ミリスチル化されている時に結合する蛋白質を質量分析で解析した。その結果、NAP-22ではカルモジュリン以外にPKCαやERK1,2などのプロテインキナーゼが同定された。ERK1とNAP22が直接結合し、更にERK1は、NAP-22を直接リン酸化することが分かった。現在、その生理的な意味を、細胞を用いた系で検討している。
一方、ミリスチル化蛋白質が関与するシグナル伝達系の理解のためには、細胞内でのこれらの蛋白質のリン酸化解析も必要である。リン酸化解析を効率よく行うシステムとして、リン酸化蛋白質やぺプチドを濃縮し、その後質量分析で解析する方法の最適化を行った。リン酸化濃縮分離ゲルであるPhos-tagアクリルアミドゲルを用いることにより、個々のリン酸化部位に対応したバンドを分離し、それに対応するリン酸化部位を同定することに成功した。更に、Native Pageと組み合わせた2次元電気泳動を行うことにより、網羅的にリン酸化状態を分離することができた。今後、このシステムを利用することにより、ミリスチル化蛋白質をはじめ相互作用する蛋白質のリン酸化状態を解析する予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Neural complex-specific expression of xylosyl N-glycan in Ciona intestinalis.2008

    • 著者名/発表者名
      Yagi, H.
    • 雑誌名

      Glycobiology 18

      ページ: 145-151

    • 査読あり
  • [雑誌論文] プロテオミクスによる環境応答シグナル伝達機構の解明2008

    • 著者名/発表者名
      松原 守
    • 雑誌名

      京都学園大学 総合研究所所報 9

      ページ: 59-63

  • [雑誌論文] Dynamic site-specific phosphorylation analysis by LC/MS/MS.2007

    • 著者名/発表者名
      Matsubara, M.
    • 雑誌名

      Chemistry Today 25

      ページ: 92-94

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Determination of phosphorylatin amino acid residues of Rab8 from Bombyx mori.2007

    • 著者名/発表者名
      Uno, T.
    • 雑誌名

      Arch. Insect Biochem. Physiol. 66

      ページ: 89-97

    • 査読あり
  • [学会発表] 質量分析計を用いたリン酸化ネットワークの解析(招待講演)2007

    • 著者名/発表者名
      松原 守
    • 学会等名
      第3回島津製作所 MALDIユーザーズミーティング
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-07-27
  • [備考]

    • URL

      http://homepage3.nifty.com/m_matsubara/index.html

  • [備考]

    • URL

      http://www.kyotogakuen.ac.jp/~molbio/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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