研究概要 |
第3世代の放射光源を用いたX線広角散乱法は,溶液中でのタンパク質などの階層構造や機能発現のin situ観測をする鍵となる。溶液X線広角散乱法の確立を目的とした本研究の実施によって,放射線ダメージを回避しながら高い統計精度の散乱データを得ることが可能となり,タンパク質の水和シェルと構造転移の関係,タンパク質のアミロイド転移における核形成・成長の全過程の観測,アミロイド転移にともなうタンパク質のダイナミックスの変化を明らかにした。その結果は,11報の学術論文,5件の国際会議および18件の国内学会・研究会(招待講演7件)にて発表した。
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