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2007 年度 実績報告書

細胞-細胞融合としての受精膜融合、その分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19570159
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

萩原 義久  独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 主任研究員 (50357761)

研究分担者 平田 邦生  独立行政法人理化学研究所, 研究技術開発室, 協力研究員 (20373524)
山本 雅貴  独立行政法人理化学研究所, 研究技術開発室, 室長 (60241254)
井上 直和  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (50379096)
峯 昇平  独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 研究員 (70415751)
キーワード受精 / 膜融合 / α-ヘリックス / 構造機能相関
研究概要

精子由来蛋白質Izumoは受精膜融合に必須な因子である。そこで、本研究では1)Izumoの110残基からなるN末端フラグメント(NDOM)の物理化学的性質の解明、2)NDOMのX線結晶構造解析、3)NDOMによる膜融合阻害機構の解明を目的とし、1)ヘリックスコアの探索と溶液中での単分散一会合状態の確認2)結晶化条件の探索と構造解析、3)蛍光標識NDOMの作製とその卵子、精子膜上への結合確認を行った。
その結果、1)プロテアーゼによる限定加水分解及び円二色性(CD)測定によりNDOMは約60残基のヘリックスコアを持つことを示した。さらに分析用超遠心機を利用し、平衡法によって解析することで、NDOMは単分散で二量体を形成することを明らかにした。2)X線結晶構造解析を目指し、NDOMのヘリックスコアを用いて結晶化を試みた。その結果、良好な大きさ、形状を持つ結晶が得られたが、結晶解析は進んでいない。これは作成した結晶が双晶状態であることが原因であると考えられる。今後の結晶化条件の再検討が必要である。また、この事態に対応して、安定同位体でラベルしたサンプルを調製するなど、NMRによる構造解析も視野に入れた実験を準備している。3)フルオロセインで蛍光標識を行ったNDOMを用いる事でNDOMは卵子に特異的に結合する事を明らかにした。しかし、精子には顕著な結合は見られなかった。この事からNDOMが相互作用する蛋白質は卵子膜状に存在すると予想される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 受精膜融合もαヘリックスを使うのかIzumoフラグメントの構造機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      萩原 義久、井上 直和、平田 邦生、浜田 大三、上久保 裕生、片岡 幹雄、山本 雅貴、岡部 勝
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会・第80回日本生化学会合同年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-12
  • [学会発表] 受精の膜融合における免疫グロブリンスーパーファミリーIzumoの役割2007

    • 著者名/発表者名
      井上 直和、萩原 義久、岡部 勝
    • 学会等名
      第7回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2007-05-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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