A. EGL-4キナーセの信号伝達経路の解明 A-1)EGL-4のリン酸化基質の同定: 大腸菌及びP.pastorisでのEGL-4の発現は成功しなかった。酵母S.cerevisiaeでは発現するので、現在その精製を行っている。 A-2)酵母のツーハイブリッジ系により、Rasタンパク質ホモログ(DRN-1)、7回膜貫通タンパク(C52B9.4)など、EGL-4と相互作用する6種類のC.elegansのタンパク質を同定した。ツーハイブリッド系において、これらどちらも、基質と相互作用するとされるEGL-4のN末端付近に結合することを示した。 A-3)DRN-1、C52B9.4の変異体を入手し、いずれも成虫の体積が野生型より有意に小さいことを明らかにした。この結果は、これらの因子が大きさの製御に関与することを示唆する。 B. SMA-5MAPキナーゼの機能とその信号伝達経路の解明 B-1)酵母のツーハイブリッド系により、SMA-5と相互作用する2つの因子(卵黄タンパク質ビテロジェニン及びリボソームタンパクL22のホモログ)を同定した。 C. 新たな大型変異体の分離とその原因遺伝子の解析 計画した方法を変更し、原因遺伝子の同定が格段に容易な、Mos1 トランスポゾンの挿入による変異誘導法を用いいることとし、他の変異体の分離を既に行って新しい方法が有効であることを確認した。
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