魚類MHC分子の遺伝子レベルでの網羅的単離解析を実施する。新規MHC遺伝子の解明を、実際の軟骨魚類及び硬骨魚類ゲノム等からの単離解析と、データベース解析を組み合わせて行なう。我々は、これまで軟骨魚類ドチザメ、エイ、硬骨魚類ニジマス、コイを扱っており、また、軟骨魚類のサメ、エイ、硬骨魚類ニジマス、フグ、メダカ、ゼブラフィッシュ等の各種データベースが利用可能である。現在、既に解析対象としうるMHC遺伝子の部分情報を複数得ている。新規MHC遺伝子を明らかにし、発現解析、遺伝子構造解析を実施する。本研究で明らかになるMHC分子の配列情報に基づき、重要な系統発生的位置を占める動物である魚類のゲノムからMHC分子の起源に関わる配列情報を解明し、またMHC分子群における構成分子の分子進化を解明する。
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