• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

イネ白葉枯病菌の病原性遺伝子hrpの発現誘導に関わる植物シグナル受容機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19580051
研究機関京都府立大学

研究代表者

津下 誠治  京都府立大学, 農学研究科, 准教授 (10254319)

キーワードイネ白葉枯病菌 / hrp遺伝子 / 二成分制御系 / TonB-dependent receptor / type IIIタンパク質分泌装置
研究概要

イネの重要病害である白葉枯病菌は、感染時に特異的にtype IIIとよばれるタンパク質分泌装置を構築する。本装置を介して植物細胞内に分泌される病原性関連タンパク質が、植物の抵抗反応を抑制する、遺伝子発現を撹乱する、あるいは細胞死を誘発し、感染を成立させると考えられている。本課題では、本分泌装置の構成成分をコードする遺伝子群hrpの感染特異的な発現を可能にする外界シグナルの受容機構の解明を目的としている。白葉枯病菌の外界シグナル受容体候補として、二成分制御系のセンサーキナーゼ遺伝子およびTonB-dependent receptorを考え、本細菌のゲノム解析を行うことにより、それらの遺伝子の探索を行った。その結果、二成分制御系のセンサーキナーゼ遺伝子が40個、そして、TonB-dependent receptor遺伝子が33遺伝子存在することを明らかにした。これらのうち前者については34遺伝子を、また後者については6つの遺伝子について破壊変異株を作出し、その病原性への関与を調べた。その結果、TonB-dependent receptorについては病原性の低下した変異株は得られなかったが、センサーキナーゼについては、少なくとも5つの変異株で病原性の低下が認められ、これらの遺伝子の病原性への関与が示された。また、これと同時に本細菌のtype III分泌タンパク質の同定およびCyaレポーターアッセイ系によるこれらのタンパク質の植物細胞内への分泌を確認した。シグナル受容体遺伝子変異株におけるtype III分泌タンパク質の植物細胞内への分泌を見ることにより、これらの遺伝子のhrp遺伝子発現への関与を明らかにすることが可能になると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] イネ白葉枯病菌のタイプIII分泌タンパク質の同定2008

    • 著者名/発表者名
      古谷綾子
    • 学会等名
      日本細菌病学会総会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-03-26

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi