研究概要 |
ピレスロイド抵抗性のネッタイイエカJPal-per系統では,シトクロムP450遺伝子Cyp9m10が感受性蚊に比べ260倍過剰発現していた。本系統のCyp9m10構造遺伝子座では,その0.2kb上流域にMITE様トランスポゾンが挿入され,転写開始点を含む上流の1.1kbを一方の端点とする約100kb長を増幅単位とする遺伝子重複が生じていた。Cyp9m10の過剰発現はシス作用性遺伝的変異によりもたらされたこと,さらに,倍化したCyp9m10のハプロタイプはピレスロイド抵抗性に強く連鎖することを戻し交配実験により明らかにした。
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