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2008 年度 実績報告書

3-アミノ-4-ヒドロキシ安息香酸を前駆体とする化合物の生合成遺伝子群の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19580082
研究機関東京大学

研究代表者

大西 康夫  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90292789)

キーワードStreptomyces / 二次代謝 / 生合成 / 3-アミノ-4-ヒドロキシ安息香酸 / 2-アミノフェノールオキシダーゼ / ニトロソ基 / 4-ヒドロキシ-3-ニトロソベンズァミド / ferroverdin
研究概要

3-アミノ-4-ヒドロキシ安息香酸(3,4-AHBA)合成酵素遺伝子を含む新規二次代謝生合成遺伝子クラスターとして、Streptomyces sp.WK-5344のferroverdin (FV) 生合成遺伝子クラスターおよびStreptomycesmurayamaensisの4-ヒドロキシ-3-ニトロソベンズアミド(4,3-HNBA)生合成遺伝子クラスターを取得し、両化合物の生合成経路および生合成酵素群について解析を行うことが本研究の目的である。昨年度、両生合成遺伝子クラスター全長を含むコスミドを取得し、それぞれ塩基配列を決定した。本年度、まず、4,3-HNBA生合成について解析を進めたが、3,4-AHBAはアスパラギン合成酵素ホモログによって、カルボキシル基がアミド化された後、2-アミノフェノールオキシダーゼホモログによって、アミノ基がニトロソ基にまで酸化され、4,3-HNBAが生じることを明らかにした。2-アミノフェノールオキシダーゼホモログによるニトロソ基生成は新規な反応であり、本酵素の基質特異性についても詳細に解析した。一方、FV生合成経路では、3,4-AHBAのカルボキシル基とビニルフェノールとのエステル結合を触媒すると考えられるCoAリガーゼホモログをコードする遺伝子を、FV生合成遺伝子群異種発現系において破壊し、FVが生産されなくなることを確認した。今後、本株における生合成中間体の解析やin vitro反応による本酵素の機能解析、さらにはビニルフェノールの生合成酵素群に関する解析を引き続き行う。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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