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2007 年度 実績報告書

放線菌の分化と二次代謝の開始に対かるグルコース抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19580097
研究機関日本大学

研究代表者

上田 賢志  日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (00277401)

キーワードStreptomyces / morphological differentiation / secondary metabolism / copper / regulation / complex IV / Sco1 / conservon
研究概要

(i) 末端呼吸系の調節と分化・二次代謝への連動
銅イオンの添加が放線菌の形態分化と二次代謝を普遍的に促進する現象にもとづき、末端呼吸鎖中の銅要求性の構成因子である複合体IVに銅イオンを運搬する役割を有するScoI蛋白の欠損変異株を作出した結果、顕著な銅およびグルコース依存性の形質を示した。また、複合体IVをコードするctaCDオペロンをermEプロモーターの挿入によって共発現させた株では分化の顕著な促進が観察された。その他、いくつかの遺伝子に於ける破壊ならびに転写解析の結果から、scolを含む遺伝子クラスターの銅依存的な発現調節と、Scol蛋白による銅の輸送が複合体IVの活性を制御しており、それが銅によって顕著に誘発される分化と二次代謝の開始メカニズムの中核的基盤になっていることが予想された。
(ii) conservonのグルコース抑制における役割
分化と二次代謝のグルコース抑制に制御的に関連することが示唆されているcvnオペロンについて、S. coelicolorA3(2)が有する13コピーの網羅的破壊を実施した。その結果、cvn1の破壊株において培地炭素原に依存する複雑な形質の変化が認められた。これまでに得られているcvn9の破壊株同様、cvn1オペロンの完全欠失株は、グルコースによる分化の抑制を受けにくい形質を示す一方で、グルコース非存在下における分化は抑制される性質を示した。cvn1オペロンのCvnA成分は他のオペロンの同成分に比較して鎖長が長く、その機能に今回の顕著な形質変化が関連している可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 放線菌Streptomyces coelicolorにおけるconservonの網羅的破壊2008

    • 著者名/発表者名
      山本, ら
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      名城大学(名古屋)
    • 年月日
      2008-03-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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