研究概要 |
(1)イネ胚乳には、11Sグロブリンの分子内S-S結合形成を触媒する分子サイズが60kDaのプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI1,1)が、存在している。近年、PDI1,1が欠損したイネ突然変異体esp2の胚乳には、分子サイズが40kDaの新規PDI(PDI2,3)が、多量に発現してることがわかり、さらに野生型にも酵素として機能していることが判明した。 (2)そこでこの基盤研究では、新規PDI2,3,が、イネ貯蔵タンパク質の合成蓄積にどのような機能を果たしているのかを明らかにすることが研究目的である。 (3)本研究ではPDI2,3に関するイネ突然変異体を選抜し、選抜した変異体における貯蔵タンパク質の合成蓄積、特にプロテインボデイ(PB)形成にどのような変化を引き起こすのかについて検討し、PDI2,3の生理機能を突き止めようとした。 (4)また、PDI2,3のRNAi組換体を作出し、その組換体において生じる胚乳のPB形成について免疫細胞化学的手法を用いて特にPB形成の変化について検討し、PDI2,3の生理機能を明らかにしようとした。 (5)さらに、PDI2,3の細胞内局在について明らかにしようとした。
|