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2008 年度 実績報告書

糖鎖認識F-box蛋白質の新奇な機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19580114
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

吉田 雪子  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (90271543)

キーワードF-box蛋白質 / ユビキチンリガーゼ / N型糖鎖 / 標的分子
研究概要

これまでの研究において、Fbs1はSCF型ユビキチンリガーゼの基質認識サブユニットとして糖鎖を認識することにより糖蛋白質をユビキチン化し、細胞における品質管理機構・小胞体関連分解におけるユビキチンリガーゼとして機能することを報告してきた。本研究に於いては、Fbs1のユビキチンリガーゼ複合体以外での生物機能を見出すことを目的とする。すなわち、基質としてではなくFbs1と相互作用する分子の探索を行いその複合体の機能解析を行うものである。Fbs1が糖鎖と相互作用するのに必須な残基に変異を導入し、糖蛋白質と結合しない変異体を用いてこれと相互作用する分子を同定したところ、Amotという血管新生に関わる分子が、本来はSkp1と結合するF-boxドメインを介してFbs1と結合することを発見した。昨年度は、Amotの抗体を作製し、実際にFbs1が発現しているマウス脳においてもFbs1-Amot複合体が存在することも示した。そこで、実際にマウス脳において、Fbs1-Amot複合体の全貌とこれら複合体に特異的に結合する糖蛋白質を質量分析により同定しているところであるが、Fbs1抗体とAmot抗体に交差する物質が存在するため、まだ同定に至っていない。今後、免疫沈降に使用できる抗体を再度作製するなど系を改良する予定である。本研究を継続することでFbs1のユビキチンリガーゼとしての機能以外の脳における機能を解明していきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] SCF^<Fbs1>の構造と機能2008

    • 著者名/発表者名
      水島恒裕, 吉田雪子
    • 雑誌名

      実験医学臨時増刊「細胞内の輪廻転生.タンパク質の分解機構」 26

      ページ: 81-86

  • [雑誌論文] Fbs12008

    • 著者名/発表者名
      吉田雪子
    • 雑誌名

      キーワード:蛋白質の一生.蛋白質核酸酵素臨時増刊 53

      ページ: 1050

  • [備考]

    • URL

      http://www.rinshoken.or.jp/database/yyosida.pdf

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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